残暑お見舞い申し上げます

残暑お見舞い申し上げます

ＮＰＯ法人労働相談センター 理事長　石川　源嗣

　はっきりしない天気が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか。
 さて皆様の心温まるご支援をいただきまして、私たちＮＰＯ法人労働相談センターは結成２１年目の夏を迎えることができました。

　ＮＰＯ法人労働相談センターのホームページには、「相談してよかった」との利用者からの声が数多く寄せられています。ありがとうございます。

　昨年９月のリーマンショック以来の世界同時不況は日本の労働者を直撃し、労働と生活を劇的に様変わりさせています。それは労働相談にも反映し、たとえばそれまでの２０年間、労働相談の第１位は「賃金」、第２位が「解雇」と不動の地位を保ってきましたが、昨年１０月以降、その順位が逆転して現在に至るも変わっていません。

  解雇の多発は労働者にとって生活の根底を突き崩すことを意味する大問題です。
　パワハラ、セクハラ、いじめいやがらせ、うつ病に関わる相談も依然として高水準で推移しています。

 また労働相談の件数自体が今年の３月、６月とそれぞれ過去最高を記録しています。

　これらの現象は、労働者がますます困窮の度を増し、逃げ場がないところまで追い詰められていることを示すことに外なりません。

　私たちは、労働者にとって極めて困難な時代にすこしでも役立てるよう、相談者のご質問、ご要望に適切にお答えすることを心がけながら、同時に問題の恒常的解決が労働組合・ユニオンへの加入・結成によってのみ達成できることを率直に助言させていただいています。

　ＮＰＯ法人労働相談センターは今後、労働相談ボランティア・スタッフのご協力をえながら、電話・メール相談、ブログ「労働相談スタッフ日記」の充実、ホームページでの「労働相談Q&A」や資料データ、紹介先ユニオンの拡充など、労働者の役に立ち、頼りになる助言者として、よりいっそう努力する所存でありますので、皆様のご支援をよろしくお願いします。