(写真=上野アメ横で働く人に労働相談を呼びかけた東部労組の組合員ら)
4/12 上野アメ横で労働組合結成を呼びかけるアピール行動
労働組合をつくって上野アメ横からブラック企業をなくそう!
私たち全国一般東京東部労組とNPO法人労働相談センターは4月12日、東京・上野アメ横商店街で働く人たちに向けて、労働相談と労働組合結成・加入を呼びかけるアピール行動を実施しました。組合員ら19人が参加し、労働相談の連絡先などが書かれたビラやティッシュを各店舗で働く労働者や通行人に配りました。
アメ横は、海産物やおせち料理などの「叩き売り」で有名な、東京が誇る文化と伝統ある商店街です。この日も商店街は人で埋まり、まっすぐ歩けないほどの賑わいでした。参加者は3人1組となり上野駅から御徒町駅まで広がる雑貨、洋品、靴など百数十の店舗を回り、「何か職場で困ったことがあれば相談してください」と言いながらビラなどを販売員に手渡しました。その後、御徒町駅前でアメ横に向かう人たちに宣伝行動を実施しました。
参加者らは口々に労働組合を作ったり入ったりすることで労働者の生活と権利を守ろうと訴えました。その実例として、上野アメ横でモデルガンなどを販売している株式会社マルゴーで、約1年前、東部労組の支部として労働組合が結成されたことを紹介しました。マルゴーでは社長から突然「給料を20~30%カットする」と言われ、このままでは生活できないという危機感を労働者が持ったことが組合結成につながりました。そして東部労組マルゴー支部は団体交渉などで賃金カットを撤回させました。それだけではなく、ずっと未払いだった残業代も過去2年間にさかのぼって6人で720万円余りを社長に支払わせました。労働基準法を守って残業がなるべく出ないように週休1日から週休2日にも変わりました。
労働組合を作って団結することで自分たちの労働条件の向上や職場環境の改善につながっていることが、身近なアメ横での前例で説得力をもってアピールされました。約500枚あったビラなどはすべてなくなり、「上野アメ横からブラック企業をなくそう!」の横断幕も大きな注目を浴びました。
上野アメ横で働く皆さん、職場で困ったことがあれば以下の連絡先に相談してみてください。賃金、解雇、パワハラ、セクハラ、サービス残業、長時間労働、有給休暇、社会保険など労働に関するあらゆる問題の相談に応じます。相談無料・秘密厳守です。面談ご希望の場合は、できるだけ事前に電話でのご予約をお願いします。
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