東京東部労働組合【公式】ブログ

全国一般東京東部労働組合の記録

東部労組が「経済闘争と政治闘争の結合」をテーマに学習

2024年05月20日 10時58分14秒 | 労働組合
東部労組が「経済闘争と政治闘争の結合」をテーマに学習

全国一般東京東部労組は5月19日、綱領作成連続学習会の第2回を組合事務所で開催しました【写真】。

この学習会は、昨年11月の大会で決定された東部労組の綱領(組織の基本的立場、目標、実現の方法などを記した文書)を作ろうという方針に基づき、綱領の主要な論点について組合員が連続的に学習・討論するために企画されました。第1回は今年3月に「東部労組の歴史と思想作風」をテーマに実施しました。

今回(第2回)のテーマは「経済闘争と政治闘争の結合」でした。私たちが日常的に職場で取り組んでいる賃上げなどの経済闘争と、戦争反対や悪法反対などの政治闘争との関係を検討し、それらを結合して闘っていく意義を明確にすることで綱領の作成に活かしていく趣旨です。

この日の学習会では、最初に東部労組本部の執行委員会内での事前グループ討論を踏まえて菅野委員長が代表して報告しました。日本は現在、資本家階級が他の諸階級を支配している資本主義社会であることを前提とし、日本の経済的土台は何十万という企業の中で資本家が労働者を搾取する資本主義搾取制度であり、この搾取制度を守るために社会の「上部構造」(政府、議会、法律、警察、裁判所、学校、マスコミなど)がつくられていると説明しました。

このように経済的にも政治的にも思想的にも資本家階級が支配している社会と闘い、労働者が主人公となる社会に変えていくためには、労働運動の活動が経済闘争のみに切り縮められてはならないと指摘し、「労働組合の闘いの性質とは経済闘争も政治闘争も思想闘争も一体で取り組む階級闘争でなければならない」「搾取の根絶による労働者階級の完全な解放を目指していこう」と報告をまとめました。

報告後の討議では、争議を闘っている仲間が「経済主義だけで組合をやっていたらとっくに闘争をやめている。資本主義と対峙する考えを学んだから闘いを続けている」という意見を出しました。「組合に入る前は政治のことはほとんど考えていなかったが、普段は泥棒を逮捕する警察がなぜ賃金不払いの経営者を逮捕しないのかという疑問から政治とは無縁であり得ないと思った」など職場での闘いに引きつけて語る組合員もいました。

「賃上げさえできればいいという今年の春闘の大企業労組に見られるような労働運動は問題だ」「非正規労働者への差別を放置して『正社員』の賃上げのみを求める姿勢も労働組合の思想的な骨格がないからだ」「労働者は賃金でしか動かないという、それ自体、資本家の価値観に労働運動自体が縛られているのではないか」と現在の日本労働運動のあり方を踏まえて、どのような労働運動をめざすべきかの意見も活発にかわされました。

また「選挙だけで労働者の政治に変えていけるのか」「資本主義と違う社会とは何なのか」「社会主義や共産主義は本当に失敗したのか」など、どのような社会に変革するのか、どのような方法で変革するのかといった根底的な問題についても討論は及びました。

こうした討議を次回の学習会でも引き継ぎながら検討を重ねて綱領作成に結びつけようという確認で、この日の学習会は終了しました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東部労組のフードパントリー... | トップ | 【シグマベンディングサービ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

労働組合」カテゴリの最新記事