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全国一般東京東部労働組合の記録

東京労働局に地下鉄メトロ売店の労働安全を要請

2009年09月01日 12時36分42秒 | 東京メトロ売店

写真=東京労働局に要請する東部労組メトロコマース支部のメンバーら

地下鉄駅売店員の安全と健康を守ろう!
メトロコマース支部が東京労働局に安全衛生を要請

東京地下鉄(東京メトロ)の駅売店「メトロス」の契約社員らでつくる私たち全国一般東京東部労組メトロコマース支部が8月28日、地下鉄駅売店で働く人の安全衛生を確保するよう東京労働局に要請・交渉しました。

この要請・交渉は、労災や職業病の根絶に取り組んでいるNPO法人の東京労働安全衛生センターが地域の労働組合や被災者団体に呼びかけて毎年おこなっているものです。東部労組からは今回、メトロコマース支部の問題を取り上げました。

要請事項は次のとおりです。

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地下鉄駅売店の労働者に係る安全衛生について

 本年3月8日、東京地下鉄(東京メトロ)の駅売店「メトロス」で販売業務に従事している契約社員らで全国一般東京東部労働組合メトロコマース支部が結成された。使用者である株式会社メトロコマース(本社・東京都台東区)との間で労働条件や職場環境について団体交渉を重ねている。以下のとおり安全衛生面の問題があるため要請する。

①地下鉄駅構内の粉じんについて調査し、適切な対策をとるよう使用者に指導すること。

②地下鉄駅構内の騒音について調査し、適切な対策をとるように使用者に指導すること。

③地下鉄駅売店の労働者が「立ちっぱなし」での販売業務に起因する腰痛に罹患している。適切な対応をとるよう使用者に指導すること。

④地下鉄駅売店の労働者がトイレ休憩を与えられない結果、「膀胱炎」等を発症するケースが多く見られる。適切な対応をとるよう使用者に指導すること。

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当日、労働局内でおこなわれた要請・交渉にはメトロコマース支部から代表して疋田さんが出席し、次のように発言しました。

「粉じんは店に置いている雑誌や新聞が真っ黒になるほど飛び交っている。列車が入ってきて警笛が鳴ると鼓膜が破れそうな大きな音で思わず耳を押さえてしまう。実際、すこし前に病院で難聴と診断された。勤務中はイスに座ってはいけないと言われてきたので、ずっと立ちっぱなしで足腰を痛めている人も多い。店を開けてから4時間ぐらいたたないとトイレ休憩が回ってこないお店もあり、膀胱炎にかかる人も多くいる」

これらに対して、東京労働局は労働衛生課の担当者が次のように回答しました。

「粉じんや騒音などによる健康障害を未然に防ぐという観点から行政として実態把握に動くべきというのはごもっとも。持ち帰って局内で検討したい」

「立ちっぱなしという労働環境については労働安全衛生規則615条に『持続的立業に従事する労働者が就業中しばしばすわることのできる機会のあるときは、当該労働者が利用することのできるいすを備えなければならない』とある。会社がイスを備え付けない場合などはあらためて通知してほしい」

「トイレ休憩については就業中であっても人の生理を妨げることは好ましくない」

こうした労働局側の回答に対して、要請・交渉に出席したほかの労働組合からも「労災が起きてからでは遅い。行政として早急に調査に着手するべきだ」といった声が相次ぎました。

地下鉄メトロの売店で働くみなさん、難聴や腰痛で困っていませんか?気管や肺など呼吸器の病気にかかっていませんか?それは仕事(労働環境)が原因かもしれません。労働での安全や健康で気になることがあれば組合まで相談してください。

<連絡先>全国一般東京東部労組 メトロコマース支部担当(須田・矢部)まで。電話03-3604-5983、ファックス03-3690-1154、メールinfo@toburoso.org

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