東京東部労働組合【公式】ブログ

全国一般東京東部労働組合の記録

メトロコマース支部 第13回団体交渉の報告

2010年07月26日 13時56分22秒 | 東京メトロ売店

(上の写真=13回目の団交に臨むメトロコマース支部組合員)

会社は過酷な労働環境にあるホーム売店への手当を新設してください!

東京地下鉄(東京メトロ)の駅売店「メトロス」で働く契約社員らでつくる、私たち全国一般東京東部労組メトロコマース支部は7月23日、株式会社メトロコマースとの第13回団体交渉を東京・上野にある本社で開きました。組合側は後呂委員長ら6人、会社側は土佐取締役ら5人が出席しました。

この日の団交で組合が強く求めたのは、「ホーム手当」の新設です。メトロス売店の立地は大きく駅のホームとコンコースとに分かれています。いずれも接客・販売という仕事は同じですが、職場環境には大きな違いがあります。ホーム売店で働く販売員は列車の乗り入れによる粉じんの飛散、騒音、風圧などに苦しんでいます。コンコースと比べても夏の暑さは尋常ではありません。こうした劣悪な環境に置かれているホーム売店の販売員に特別の手当をつけるべきだ、というのが組合側の主張です。

これに対して会社側は「暑い寒いで手当を出すのはいかがなものか。JRや私鉄などの他社でもホーム手当を出しているというのは聞いたことがない。粉じんも健康を害するほどのものではない。原資が伴うので継続的な手当をつくるのは難しい」と反論しました。

組合側からは「ホーム売店の中は11月でも30℃を超える暑さで、熱中症で倒れそうなほど。コンコース売店も大変だが、ホーム売店の方が圧倒的に大変。とにかくホーム売店を出たいという人が多い。他社に先がけてホーム売店への手当を創設するべき。原資、原資というなら財務諸表を開示してほしい」といった声が出ました。

「ホームとコンコースとで不公平感があるなら勤務シフトで考慮する。販売員の店舗履歴をとってローテーションで回るように対応していきたい」と会社側は回答しましたが、それでホーム売店の問題がすべて解決できるわけではありません。仕事の大変さに基準を置き、公平で客観的な手当を創設するべきです。

業務改善に一歩 新聞・雑誌の梱包の簡易化に着手

組合側が求めていた一部搬入業者による新聞・雑誌の重梱包の簡易化について、会社側は「業者に改善を要請したところ、9月第1週をメドに新聞・雑誌の半分をビニールから外して搬入するとの回答を得た。もう半分をどうするかは今後検討するとのこと」と話しました。販売員にとって作業の効率化につながるもので、会社と業者の対応を評価しました。

そのほかの議題は次の通りです。

<残業代の申告問題>
「必要な早出残業は申告すれば支払う」と会社側は主張してきたにもかかわらず、ある販売員が早出残業をつけて申告したら却下されたとの情報を組合側が指摘し、会社に事実関係の調査と改善を求めました。

<均等待遇について>
メトロス販売員で正社員、契約A、契約Bで待遇に格差をつけている理由として会社側が従来からあげている「それぞれの期待・役割」について具体的に明らかにするよう求めました。

<育児・介護休業の規程について>
前回の団交で組合が要求した育児・介護休業の規程の配布については、会社側がすでに順次配布しているとの回答を得ました。

地下鉄メトロの駅売店で働くみなさん、メトロコマース支部に参加して労働条件の向上と職場環境の改善をめざして一緒に頑張りましょう!

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8/1「過労死をなくそう!... | トップ | 五の橋産婦人科院長への手紙 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2010-07-26 14:44:37
私は東京メトロの利用者ではありませんが、この時期のホームの気温は尋常ではありません。
電車待ちの数分ですら倒れそうなのに終日となると熱中症になってもおかしくないと思います。

役員にも数日体感させればいいんです。
どこの会社もそうだけどあまりにも現実を知らなすぎる事が問題ですね!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

東京メトロ売店」カテゴリの最新記事