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全国一般東京東部労働組合の記録

東横インでの性的暴行事件でフロント女性が労災申請

2012年09月18日 08時53分44秒 | ビジネスホテル東横イン

(上の写真=被害女性と母親も参加して開催された団体交渉・2011年2月)

ビジネスホテル「東横イン」の安全無視を許さない!
性的暴行事件の被害女性が労災申請

大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」(本社・東京都大田区)の女性フロントが2010年9月に客から性的暴行を受けた事件について、事件後に全国一般東京東部労働組合に加入した被害女性が9月12日、深夜の女性ひとりでの勤務によって事件に巻き込まれて精神疾患になったのは業務上の災害だとして愛知県内の労働基準監督署に労災申請しました。

被害にあったのは2010年4月に入社した20代の女性。愛知県内のホテルにフロントとして配属され、同年9月14日未明に男性宿泊客から性的暴行の被害にあいました。同年10月10日、女性は所轄の警察署に被害届を出し受理され、同署が捜査にあたっています。事件後、被害女性は神経症や不眠症で休職しています。

東横インのフロント業務は25時間拘束で、当該店舗も含めて多くの店舗で深夜も女性ひとりの勤務体制です。仮眠室やベッドもなく、睡眠や休憩も十分に取れません。深夜でも入口の自動ドアは開けることができ、事務所も施錠できません。厚生労働省は「深夜業に従事する女性労働者の就業環境等の整備に関する指針」を告示し、防犯上の観点から深夜業は女性ひとりで作業することを避けるなどの安全確保を指導しています。

今回の事件が東横イン側の防犯体制の不備など安全配慮義務をおこたった結果であるのは明らかです。被害女性と労働組合は団体交渉で謝罪や再発防止策などを求めてきました。東横インは当初は「事件を遺憾に思う」としたうえで謝罪や再発防止に「前向きに応じていきたい」と約束していましたが、一転「和解するのは釈然としない」と交渉を拒否してきました。また、被害女性に対して「プロとしての自己防衛手段に欠けた無防備すぎる対応」などと、会社の安全配慮義務の欠如を棚上げにして、事件に巻き込まれたのは自己責任だと被害女性を責めているのです。

私たちは東横インによる労働者の安全無視の姿勢を絶対に許せません。東横インは被害女性に謝罪してください。再発防止に取り組んでください。

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