
写真=東京メトロ株主総会アピール行動で声をあげるメトロコマース支部組合員と支援の仲間
動画・東京メトロ株主総会に怒りのアピール(全編版)
東京東部労組メトロコマース支部 東京メトロ株主総会に怒りの声!
東京メトロ・メトロコマースの経営者は非正規差別をなくせ!
株主の国と東京都は非正規労働者の生活と尊厳を守れ!
東京メトロ駅売店の非正規労働者でつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部は6月28日、東京メトロの株主総会にあわせたアピール行動を東京・上野の同社本社前で実施し、東京メトロの経営陣と同社の株主である国と東京都に「非正規差別をなくせ!」と怒りの声をあげました。
同支部組合員は午前9時からアピール行動に支援参加した約70人の仲間とともに、東京メトロ本社正面玄関前に陣取りました。
支部組合員4人はマイクを握り、裁判で闘っている賃金差別に加え、非正規の販売員は休憩室がなく昼食を地下鉄ホームのベンチで取らざるをえないこと、正社員に付与されている有給の生理休暇・出産休暇・忌引き休暇などが非正規には付与されていないことなど、この間の団体交渉で是正を要求している差別の問題を口々に訴えました。
この日の株主総会に向けて東京メトロが公表した資料によると、メトロコマースを含めた東京メトログループの昨年度の営業収益は4258億円にものぼり、さらに取締役16人は役員報酬を3億1100万円ももらっていることを明らかにすると、参加者たちは「売店で働く非正規労働者が手取り13万円台で生活苦に陥っているのに何が株主総会だ!」と怒りを爆発させました。
また、株主である国と東京都に対しても、偽りの「同一労働同一賃金」や「働かせ方改悪」を掲げるのではなく、自らが株主を務めている企業で非人間的な差別が行われていることにこそ目を向けるべきだと、株主責任を問う声があがりました。
そのうえで販売員を直接雇用しているメトロコマースの親会社である東京メトロ経営者との団体交渉を申し入れるため、組合員らが本社内に入ろうとしましたが、ガードマンが入口で立ちふさがり、何の根拠もなく労働組合からの申し入れを拒否するという不誠実な態度を取りました。
一方で本社の向かいにある歩道橋の上では東京メトロの関係者らしき人物数人がアピール行動を監視するように集まっていたため、参加者全員で歩道橋を上がったところ、その人物たちはあわてて逃げ出しました。差別を平然と行っている卑劣な会社だから正々堂々と非正規労働者に向き合えないのでしょう。
株主総会が行われている本社3階が目の前にあるため、参加者はそのまま歩道橋上でアピール行動を続行。東京全労協、郵政ユニオン、東京労組メトロセルビス分会、JAL争議団、全労ユナイテッド闘争団、国労千葉地本、N関労、ユニオンお互いさま、公共清掃労組、連帯・杉並、練馬ユニオン、全国一般全国協からそれぞれ連帯の発言をいただきました。東部労組各支部からもアピールを受けました。
最後にメトロコマース支部組合員は「私たちはドレイではない!」「差別を撤廃するまで闘い続ける!」という力強いアピールを発し、シュプレヒコールと団結ガンバローで行動を締めくくりました。
株主総会アピール行動にご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
非正規差別を固定・拡大する安倍「働かせ方改悪」ではなく、非正規労働者自身が立ち上がり、差別を一掃する闘いを起こしていきましょう!
全国の非正規労働者は東京東部労組メトロコマース支部とともによってたかって闘いましょう!