
「清掃マニュアル(乙2号の1)は安田さんの労災事故の後に作成したもの」
会社側証人が会社の主張をはっきり否定する証言!これでは誰が正しいかは子供の目にも明らかではありませんか。
アイビイケイ支部安田さん労災損害賠償裁判報告
2010年5月27日(木)、アイビイケイ支部安田さん労災損害賠償裁判第1回証人尋問が東京地裁614号法廷で行われ、多くの支援の仲間が傍聴にかけつけました。
この日は会社側証人2名、組合側証人1名の主尋問、反対尋問の午後1時30分から5時30分までの集中審議でした。
(株)アイビイケイ(ラーメン店フランチャイズ、麺製造)の石下工場に勤務していた安田さんは2005年、麺の原料を延ばすローラーの清掃をしていたところ、ローラーに指を巻き込まれ、左手の指3本を切断するという重大な労災事故に被災しました。
女性の指3本切断という重大な労災にもかかわらず、会社は責任を取ろうとしません。わずかな「涙金」だけの見舞金で終わらせようとしています。
会社は、
①「清掃マニュアル」(乙2号の1)を安田さんの労災事故以前から整備していたし、職場で教育周知徹底していた。
②この「清掃マニュアル」には、「制御盤の電源を必ず止めてから清掃しろ」と一貫して記載してある。
③「朝礼・終礼を月2.3回行い」、安全衛生指導・管理をしっかり教育している。
等なので、労災被災の原因は安田さん本人の過失に一番の責任があると主張しています。
しかし、驚くべきことに、この日の会社側の証人の岡野主任、深谷さんの証言こそが会社の主張を根本から覆すものでした。
いわく
私たちの弁護士の質問
「清掃マニュアル(乙2号の1)は安田さん労災事故当時あったのか」
岡野主任、深谷さんの答え
「安田さんの労災事故の後作成したもの」
いわく
私たちの弁護士の質問
「制御盤の電源を必ず止めてから清掃しろとあるが、実際はどうなのか」
岡野主任、深谷さんの答え
「実際は制御盤の電源は入れていました」
いわく
私たちの弁護士の質問
「本当に朝礼・終礼を月2.3回行っていたのか、実際は年2.3回では」
岡野主任の答え
「覚えていません」
会社自身が呼んだ証人の証言が、今までの裁判での会社の主張を否定したのです。これでは誰が正しいかは子供の目にも明らかではありませんか。
(株)アイビイケイはすぐに労災事故の責任をきちんととるべきです。