中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

どの世界でも

2005年08月30日 | 日常
ここ最近、オーケストラの運営方針にいろいろと内部統一がとれないこといろいろとあって、その調整で非常に労力を費やす羽目に至っている。

趣味の世界とはいえ、だいたい50人以上の大人が「組織」を作れば、ある程度は仕方ないのかとも思うけれど、やはりこういうことはやっていて楽しいものではない。

先日もそのような形でインスペクター(オーケストラにおけるマネージャーのようなもの)と「大人の調整」を行わなければいけないことになった。相手は自分より少し上の40代。いわゆる一部上場企業で管理職を務める人物。双方で「大人の話し合い」を淡々と進められることを期待していたのだけれど、結果はさにあらず。

こういうのを「企業病」というのだろうか。とにかく自分が人生の大半過ごす会社的な世界の常識、これが「普遍的な」ものだと信じて疑わない。上下のはっきりした会社みたいで、既に会話の最初から、おまえは自分に従うべき、というのが彼の基本姿勢。内容は二の次。私が年齢的に下な時点で、彼にとっては結論がでているのだ。

とにかく話の本筋と関係ないような些細な事、何でもよいのでそれを取り上げては「ほら、おまえには欠点がある。おまえの話は信用ならん。とにかく俺の意見に従え」とこればかり。以前彼へのメールの返答が一日遅れた事を今更あげて(ちゃんと返信でおくれた事情は説明したのに)、そのレベルの人間が俺に意見をするな、と終始この論調。

政治家同様、話の本筋から全然関係ないところでうまく丸め込もうとばかりするその姿勢には、正直辟易してした。今回の件、そもそも彼のあまりの独善ぶりに嫌気を感じるメンバーを代表して、という形での話し合いであったのだが、彼には「偉い自分に意見をする」人間がいること自体、理解できなかったみたいだ。

ある意味、最近ではあまり見られなくなった、古典的な「組織型人間」。昔の大人はこういう人ばかりであったのだろうか(私事だが、自分の父もこんな感じだった)。

自分は認めたくないけれど、組織というのはこのような人間「ばかり」であっても、案外うまくいくものなのかもしれない。ただ、このような人間で「なくても」うまくいく、と今のところは信じている。彼との交渉はいまだ続いているけれど、それを自分達のオーケストラで証明できれば、と思っている。

趣味の世界、といっても結局は社会的なものと無縁ではいられない。頭の痛い話ではあるけれど、世の中こんなものなのだろう。

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2 コメント

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肩書き人間 (八段錦)
2005-08-31 12:31:42
40代でもいるんですかぁ、そういう人間。



定年退職しても肩書きにしがみついている人っていますよね。。。



自己紹介するときに「元○○○会社の○長をしていました○○○○男です」とかやっちゃう人・・・



態度も話し方もかなり横柄ですね



仕事とプライベート(趣味)を切り替えできない人はつまらない人生しか送れないですねぇ、だっていつもと違う自分、あるいは本来の自分に返ることができないんですもの。

頭の良い人間はけっしてエラソーにはしていません。人生を楽しむ術を知っているから。
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re:肩書き人間 (1967er)
2005-08-31 23:23:14
こんばんは!



まったくおっしゃる通り。

ある意味とてもかわいそうな人、です。

そういう人に付き合わされるこちらはたまったものではないんですけどね…
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