中野系

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人口減少時代へ

2005年12月22日 | 日常
人口減少時代へ突入との報道。少子化、高齢化社会について世間が騒ぎ出したのは昨日今日の話でもないので、むしろ意外な感じ。少なくとも昨年までは未だ日本の人口は毎年増えつづけていた、ということなのだから。

当然ながら報道は「憂慮すべき問題」としてこの件をとりあげている。なにしろ、例の「怖い都知事さん」ですら積極的な移民政策を訴えている位。日本において、人口減少はまずい、というのが実に一般的な考え方みたいだ。

いまのまま行くと、2050年くらいには人口が1億人にまで減ってしまうという。日本の人口が1億人を突破したのは1967年(自分の生まれた年だ!)とのことなので、38年で達成した数字が45年で元に戻る、ということらしい。

そもそもの話、今の日本の人口って適正な値なのだろうか。昔から自らの家を「ウサギ小屋」と卑下してきたのに、それでも今の国土面積に対して1億数千万が妥当、と考えるのはどうなのだろう。

もちろん、今の社会がそれなりの人口を想定した「つくり」になっているので、減少へ向けた際にいろいろな問題が発生すること自体は理解できる。年齢構成が非常に偏りをもって「高齢化」してしまうのもそのひとつであるのだろうし。

この「過渡期」にどう対応していくか、これ自体は真剣に検討すべき項目ではあると思う。でもその対応の一案として「人口の値をを維持する」という考え方には反対だ。安易な移民化政策は必ず問題を引き起こすだろうし。

個人的にはASIMOのようなすばらしい技術に対し国が積極的にバックアップしていくほうがよほど夢も可能性もある話のような気がするのだけれど、これはさすがに甘いのかな。

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