
原本がかなり古く、裏打ちしていない『まくり』の状態の作品をコピーしたので、若干歪んでいますが、そこはお教場で原本を確認してご自身で修正お願いいたします。
全体を見てみましょう。
一番目につくところは三文字目ですよね。
画数が少ないので、目立ちます。
目立ちますが、存在感は薄いのでその分デフォルメして書いています。
右肩上がりの角度が結構急な上に、止め下げ部分を重くしています。
真ん中部分をもう少し絞っても良い気がしますが、他の横画もあまり絞ってはいないので作品全体の流れとして捉えて良いと思います。
◯で囲った『A 』『A'』『A''』の部分は兄弟です。
違いを書き分けてください。
また『B』と『B'』は隣り合わせているので角度を変えて被らない左払いにしましょう。
『C』と『C'』は入筆の方向を違えて書いています。
一画目なので様は潤沢に筆先についていると思いますが、意識して多めにつけても滲まない様墨は濃くすってください。
①部分は中鋒にせず凡庸な線にする事で、『寺』二画目の縦画との違いを出しています。
同じ太さなのに線質が違う所に着目してください。
②のトメは中々味がありますね。
今回の作品はトメが多いので、引き出しからいくつか引っ張り出してきた一つと考えます。
書き方はお教場でお見せいたしますので、お申し出くださいね。
縦画はじっくりとひき、横画は身体使って『春夏秋冬』を意識しながら書きましょう!
ではみなさんの健闘を祈ります!