検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

放射能測定器、予約番号607番  連載小説143

2012年11月01日 | 第2部-小説
 放射能測定器をすぐ入手できないか。将太は東京・秋葉原の電気街で探すことを提案した。福島原発が最初の水素爆発をしたのは3月14日だ。それまで人々は放射能問題はまつたく眼中になかったはず。浄水場から放射性ヨウ素の検出がされたのに続いて埼玉で製造された乳児の粉ミルクからも放射性ヨウ素が検出されたとニュースが知らせた。原因は粉ミルク製造工場の換気扇から外気が工場に入り、その大気が粉ミルクを汚染したらしいということだった。
水だけでなく大気も放射能汚染されていることを多くの人が知ることとなった。
しかし、今ならまだ在庫があるかもと将太は思い。会計から20万円を受け取ると秋葉原に向った。数軒の精密測定器販売店をあたったが売り切れていた。一番おおきな店でドイツ製の放射能測定器を予約した。予約順番を聞いた。607番目だという。
福島第一原発の爆発を深刻にとらえている人が沢山いるということだった。

(写真・米・デシタルブログ社公表写真)

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