検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

原発ゼロでも電力はまかなえる 連載小説353

2013年08月08日 | 第2部-小説
 日本は自然エネルギーが豊富な国です。例えば、日本に降る雨はインドネシア、フィリッピンについて、世界第3位ですよ。水に恵まれ、森林に恵まれています。火山列島日本は地熱も豊富です。まわりを海に囲まれています。海と陸があるので海風と陸風が必ず吹きます。海岸線は風力発電の適地なのです。日本は世界に類を見ない自然エネルギー豊かな国です。

 環境省が2011年(平成23年)4月、再生可能エネルギーの賦存量と導入ポテンシャル調査を発表しています。賦存量というのは現在の技術水準では利用困難なものを除き、法規制や地形形状を考慮しないエネルギー量。ポテンシャルというのは賦存量の中で法規制や形状を除いたエネルギー量です。例えば、日本は森林面積が多いが急峻な地形が多く、植林できる山は限られる。川もそうです。水力発電に利用できる川も限られる。そうした利用不可地を除いて算出したエネルギー量が導入ポテンシャルです。

 その環境省調査によると、太陽光(非住宅系)は1.5億kW、風力が19億kW、中小水力(河川部と農業用水路、3万kW以下)が1,400万kW、地熱が1,400万kWあります。合計すると20億7,800万kWです。電力10社の発電設備容量(平成22年度)は2億657万4千kWですからポテンシャル調査の範囲だけでも潜在力は10倍以上です。


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