今日は、40代・50代の方なら一度は口ずさんだことのある歌を取り上げて見ました。
~「サンシュユ」の木に「モズ」が~
「サンシュユ:山茱萸)」の花が満開の時を迎えています。
「サンシュユ」の実
※「サンシュユ:山茱萸」の木の名前の由来※
「サンシュユ」の花は、早春の今咲く花として、民家の庭先等に植えられていて、満開時には木全体が、燃え上がる様な黄金色の花が咲きます。 満開の花を見ると、とても晴やかな気持ちになります。 この「サンシュユ」の別名は、「ハルコガネバナ(春黄金花)」と言います。
その由来は、
漢名「山茱萸」の音訳で「サンシュユ」と呼ばれるようになったとか。 「茱萸」とはグミのことで、秋にはグミのような赤い実を生らせることから別名は、アキサンゴ(秋珊瑚)とも呼ばれます。 実は食べられますが、食べても美味しくはありません。>< 元々は、薬用として渡来してきた花木の様です。 漢方薬としての「強壮薬」にもなる一方、果実酒としても実を漬けると、赤い実の色が出て、時間が経つと飴色になります。 「サンシュユ」と言えば、当然のことながら 宮崎県民謡の 稗搗節 に歌い込まれています。
稗搗節 (宮崎県民謡:歌詞)
♪庭の山椒(さんしゅう)の木 鳴る鈴かけてヨーホイ 鈴の鳴る時ゃ 出ておじゃれヨー
鈴の鳴る時ゃ 何と言うて出ましょヨーホイ 駒に水くりょと 言うて出ましょヨー
那須の大八 鶴富おいてヨーホイ 椎葉たつ時ゃ 目に涙ヨー♪
(平家の落人伝説)
『ひえつき節』の歌詞と関連する、椎葉村の平家落人伝説については、平安末期1185年の壇ノ浦の戦いで平家は滅亡し、一部の平氏残党が日向国椎葉へ逃れた。 源頼朝の命を受け、那須与一の弟・宗久(むねひさ)、通称:大八郎は、椎葉村へ平氏残党の追討に向かった。 しかしそこでは、平氏残党は既に戦意を喪失し、実直に農耕に勤しむ農夫となって、素朴ながらも村での新たな暮らしを築いていた。 みなさん一度は口ずさまれた、あの「サンシュユ」です。 この歌には、源平合戦の一つ、壇ノ浦の戦いに敗れた平家のの落人(姫)と、追討の武将との悲恋の物語が歌い込まれている様です。
大変長くなってしまいました。>< それでは、今日の野鳥は「サンシュユ」の木に止まる「モズ:百舌鳥」です。
モズ:百舌鳥の鳴き真似
・・・おしまい・・・
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