松江市民憩いの場「北公園」・・・での、癒しのワンシーン
隠れた野鳥の宝庫、「北公園」に約1年振りにワンコの散歩を兼て、行って参りました。 珍しい「野鳥」は、生憎撮れませんでしたが、身近な野鳥「ドバト」と、人との触れ合いシーンをゲットしました。
『鳩合点』
― 島根県 ―
語り 井上 瑤
再話 六渡 邦昭
うぐいすが啼(な)く頃になりましたねえ。
うぐいすはきれいな鳥で、ほんとに立派な巣(す)うもこしらえるのよ。
昔にね、うぐいすの巣うを鳩が見て、あんな立派な巣うをおれもこしらえられたらいいなあって。
それで、うぐいすに習いに行ったそうよ。 そうしたら、うぐいすはちいっとも嫌がらないで、丁寧に丁寧に教えたって。
「ああして、こうして」って。
そうしたら鳩は、ちょっとせっかちでね、話半分ぐらいしか聞かないで、
「ははあ、ああそうか、ああそうか、はあそうですかあ」
って、あたふたと帰ったそうよ。
我家へ帰った鳩は、早速巣うこしらえはじめたって。 ところが、なかなか、うぐいすの巣うのようには作れない。
もうちいっと身い入れて聞いときゃよかったとは思うものの、
「まあ、ええわあ」
って言うてね、不格好な巣うのまま住んだそうよ。
昔からのたとえに、「鳩合点(はとがてん)」と言う言葉があるけれど、
これは少しばかり聞いて、「ああ、そうか、そうか」
って言うような人のことを指すそうよ。
~これぽっきり~