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サッチャーは米国の対日強硬策の黒幕か

2018-03-03 00:58:26 | 歴史と政治

  Promoting the values that find their concrete expression in Japan is, I believe, not imperialism but liberation for the world.   The Japanese values are making Buddhism and other religions (Shintoism, Christianity, Islam, Judaism, Hinduism, etc) consistent with each other, banning all the people from owning guns and swords, and perfectly separating government from religion, which have made Japan one of the world’s safest countries with freedom from terrorism.

     ※ I declare right here (in Japan) right now (on June 25th 2019) that I am the founder of #PaxNipponica (#日本の平和を世界に), which means promoting the three values above-mentioned all over the world.  May you go all where one goes one ! (我が独り行く道が皆の道になりますように!→ 我が独り道、皆の道!)

 

 サッチャーの演説とロングフェロー

                                 永井津記夫

  前回の「英文法の話③」でサッチャー元英国首相が2000年に米国のフーバー研究所で行なった演説を取り上げ、演説の締めくくりに使われていたロングフェローの詩「The Building of the Ship(船の建造)」という有名な詩の一節にも私自身の訳を付けました。

 この詩「The Building of the Ship」の問題の部分はロングフェローが1849年に書き変えたとされ、1850年に『The Seaside and the Fireside(海辺と炉辺)』というタイトルで出版された詩集の中に収められています。再度、サッチャーが演説の最後に持ち出したロングフェローの詩の部分と私自身の和訳を示します(注も再掲)。 

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       Sail on, O Ship of State!

      Sail on, O Union, strong and great!

      Humanity with all its fears,

      With all the hopes of future years,

      Is hanging breathless on thy fate!

    進航すすめ、ああ、 合衆国アメリカの船! 

   進航すすめ、ああ、連邦の船、堂々の船!

   よのひとは、かぎりなき 怖れをいだき、

   未来への かぎりなき 希望をいだき、

   すがっているぞ、息ひそめ 汝の命運に!

 ※“the Union”は米国では、「アメリカ合衆国」を意味し、南北戦争中なら「北部連邦(=北部諸州)」を表す。一方、the Unionは英国では連合王国(=the United Kingdom)」を表す。英国の国旗は“the Union Jack (=the Union flag)”である。  

  ※“State”は「州」と訳したりするが「国」の意味である。この場合は単数であるが“States”の意味で南北戦争前の米国(アメリカ合衆国)を表している。Unionもアメリカ合衆国を表すが、南北戦争中(1861-1865)は奴隷解放を目指す北部諸州(=北部連邦)、つまり、リンカーン大統領を戴くアメリカ合衆国(奴隷制維持を主張する南部11州のアメリカ連合国[the Confederate States of America]を除く)を表す

 リンカーン大統領は、南北戦争開始の際に、ロングフェローのこの詩を読み、涙し、数分のあいだ沈黙し、「兵士の心をゆり動かすことができるすばらしい贈りものだ」とだけ述べたと言われている。ロングフェローは戦争前から、奴隷解放側を応援していた。

 そして、この詩(The Building of the Ship)が第二次世界大戦でも重要な意味を持つ詩として使われたのだ。米国大統領ルーズベルトは戦争が始まってすぐの1941年1月に英国のチャーチルにこの詩(上記の部分)を手書きで手紙にして送り、攻勢を続けるドイツに対して劣勢の海洋大国・英国の奮起を促したのである

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  サーチャー元首相は2000年に米国において、ロングフェローの詩を使って第二次世界大戦の時にルーズベルト大統領がチャーチルに対して海洋国家・英国を鼓舞したように、米国を鼓舞しました。しかし、それより以前から、つまり、首相に就任してから、サッチャーは、日米貿易戦争で劣勢に立たされている米国を援護・鼓舞するために、この詩を利用していたのではないか、という疑念が私に浮かんだのです。もちろん、私の思い過ごしかもしれません。 

  サッチャーの首相在任時(1979~1990)の米国大統領は、レーガン(1981~1989)、ジョージ・H・W・ブッシュ(1989~1993)です。彼女はその後、貴族院議員(1992~2013)として活躍し何回か米国を訪問しています。その時の大統領はクリントン(1993~2001)です。サッチャーはレーガンと非常に親しく首相就任前にもレーガンと会っており、在任中もあっています。また、次のブッシュ大統領にも就任後に米国であって“freedom”についてレクチャーしています。ブッシュは、最初の年頭教書演説でロングフェローの詩の“Sail on”の部分を引用しています。サッチャーのレクチャーの中にこの詩があったのかもしれません。ブッシュは日本に対して貿易不均衡の是正策を要求してきました。ブッシュの後を承けたクリントン大統領の時代にも米国は日米包括経済協議で日本に対する経済上の要求を重ねました。 

 サッチャー元首相は米国に“日米戦争”に負けるなというメッセージを出し続けていたのかもしれません。

 私はサッチャーに対抗してここで人々を鼓舞する力を持つロングフェローの詩を利用したいと思います。もちろん、援護し、エールを送りたいのは日本と日本の人々です。

 ロングフェローの詩“The Building of the Ship”はリンカーン大統領の南北戦争遂行に大きな影響を与え、第二次世界大戦において、米国大統領ルーズベルトから英国首相チャーチルに贈られてチャーチルと英国民を鼓舞しました。風雲急を告げる日本周辺の国際情勢にかんがみ、この詩から“本歌取り”をして日本丸とその乗組員を援護し鼓舞し助け船を出せれば、と思います。

 Sail on, O Ship of Japan!

   Sail on, O Ship of the Sun, brilliant and gallant!

 Sail on, and be the Ship for the world!

   The world with all its fears,

 With all the hopes of future years,

   Is hanging breathless on thy fate!

 

進航すすみゆけ、ああ、日本やまとの船よ! 

  進航すすみゆけ、ああ、日の本もとの船、堂々日本丸にほんまる! 

進航すすみゆけ、世界よのひとの 船となれ! 

  世人よのひとは、かぎりなき 怖れをいだき、

未来への かぎりなき 希望をいだき、

 すがっているぞ、 息ひそめ 汝の命運に!

 

Rise up, O the brave of Japan!

   Rise up, O the brave of the Sun, brilliant and valiant!

Rise up to be the brave for the world!

  The world with all its tears,

With all the hopes of future years,

  Is hanging breathless on your fate!

 

立ち上がれ、ああ、日本やまとの勇者! 

  立ち上がれ、ああ、日の本の勇者、堂々の勇者! 

立ち上がり世界よのひとの 勇者となれ! 

  世界よのひとは、かぎりなき 涙を流し、

未来への かぎりなき 希望をいだき、

  すがっているぞ、 息ひそめ 汝の命運に!

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このブログの冒頭の英文は前回のサッチャー元英国首相の演説文を利用して私が日本の美点 (神仏習合、刀狩りの実行し市民が武器を持たない社会の実現、政教の完全分離) を示したものです。

サッチャーが引用したロングフェローの詩“The Building of the Ship”のクライマックス部分を本歌取りする形で、日本と日本人への応援歌として、上の詩を書きました。詩のいちばん重要な要素はリズム(弱強格、強弱弱格など)で、次に押韻ですが、日本人が英詩をつくる場合、この二つが一番むずかしい点です。特に、リズムが難しいと思います。日本語の詩では五音、七音になるように(これが日本詩のリズムです)できるだけ配慮したつもりですが、そうはいかなかった部分もあります。

 十数年前に半月ほどオーストラリアのシドニーの家庭にホームステイしたことがあります。その三年ほど前に定年退職をした夫婦が住む家でした。ある日、奥さんのキャロルさんが懸命に文章をかいているので、何を書いているのかと尋ねると「パーティの招待状を書いているが、うまく書けない。リズムと韻を踏んで短く書きたいの」と言われて私は驚きました。大学卒で社長の秘書をしていた人ですから、文章は書けないはずはありませんが、4行ほどの招待状の文章を詩に近い形で書こうと苦吟していました。

 私も自分のブログを(世界に向けて発信したいと考えたときは)英語で書く場合がありますが、日本人が英文を書く場合、英語がほぼ書ける人であっても、一番弱い部分として冠詞の使い方(theにするかaにするか無冠詞にするか複数形にするか)があり、さらにリズムも考慮しながら書けるか、ということになると思います。

 日本の首相の所信表明演説などが格調高くひびかないのは、書き手が日本語のリズムなど考慮して書いていないからだと思います。日本語には和歌や俳句などの日本語のリズムを重視する素晴らしい詩があるのに、それを演説等の文章に活かそうとする姿勢が欠けているからでしょう。というより、学校教育の中で日本語のリズム指導も考慮したまともな作文(essay writing)の指導が行なわれていないからです。まして、“演説文”にどのようにリズムをつけるのか、というような指導は皆無だと思われます。小学校低学年から英語の指導をするというようなことをするより、小学校低学年からどのように大学まで日本語の作文(essay writing)指導をするか、そのカリキュラムを考え出す方が急務です。当然、その中には、リズムを考慮した「演説文の書き方」も含まれていなければなりません。今の“国語教育”では素晴らしい“演説文”の書き手は生まれてこないと思います。

※1850年に出版されたロングフェローの詩「The Building of the Ship」は,太平洋から東洋へ進出しようとする海洋国家・米国全体を強く熱く刺激したと考えられます。1853年に黒船に乗って来航し日本に開国を迫ったペリーも (さらに、米国海軍全体も) この詩を読んでいたのではないかと思われます。



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