やさしい家で やさしい暮らし

めざすは一生暮らせる木のおうち。建て主と建築業者を結び、安心を与えるのが私の仕事なのです。

木造は強い

2008-02-29 11:43:35 | 暮らし
お正月まであと10ヶ月。
今年もマッハのスピードで過ぎてゆくのでしょうか。
みなさま、ごきげんよう。
うるう年の今年、一日多いって、いいこと?悪いこと?

専門誌や業界新聞で話題になったことですが
伝統工法のモデルを、阪神大震災級の揺れで実験をしたところ
軽微な被害におさまった。ということです。
写真に見るモデルは、壁もなければスジカイもありません。
耐震診断をしたら、絶対危険!ってなりそう。
それでも被害が少ないのは、なぜ?

それは・・・
接合部に先人達の知恵とワザが集約されているからです。
構造計算なんて、むずかしい理論はわからなかったけれど
とっても強く、うまーく力が伝達されるようになっているからです。
重量鉄骨や、鉄筋コンクリートの壁のない構造の接合部と同じような働きをしているからなんです。
もちろん、木材そのものの選択もありますが。

今、木造は建築基準法で接合部に金物を使わなければならなくなっているけれど
正しく作った日本の工法は、絶対強いはずなんです。
構造研究グループでは、こういった伝統工法を継承するためにも
構造計算ルートによらない評価法の確立をめざすといいます。
次世代に残さなければなりません。
頑固な職人さんと、職人さんの道具も残さなければなりません。

伝統工法大賛成、
ノミとカンナを使える大工さん、大好きな私ですが
「強くて当ったり前じゃん」と言うことしかできません