やさしい家で やさしい暮らし

めざすは一生暮らせる木のおうち。建て主と建築業者を結び、安心を与えるのが私の仕事なのです。

こんな建築士いらない!

2007-08-29 14:03:05 | Weblog
先日、某会社から
「構造計算してくれる人を教えて欲しい」と電話がありました。
その会社で仕事を依頼している意匠やさんから頼まれたということです。
当社でお願いしている構造やさんは、今アップアップ。
構造やさん、どこでも今、忙しいからなのだろうと思って
とりあえず話しだけ聞くことに。

鉄骨平屋、店舗(飲食店)の計画図と、断面詳細のスケッチ。
ある程度本設計は進んでおるのだろうが。
メモを見て笑うっきゃない。
「計算しやすいように柱を動かしてもらって結構です」
って、あーた、なぜそこに柱をつけたのか、理由がないんですか?
計算しやすいように、ってことは、フロアのど真ん中に柱がきてもいいってことですか?

実は、この建築士さん、あたしの知っている人で、大先輩なんだけど
姉歯と同じようにハゲです。カツラはつけていません。(って、関係ないけど)
よく、「相手は知らないだろうな」という前提で話しをすることがある人です。
今回も、「構造も一級でなければ計算できないんだ。意匠の免許だけではダメになったんです」なんて、
あーたの頭の時計は何年進んでいるのってことを言っていたそうで。。。
(一級構造士っていうのは、まだ法律化されていません)

そもそも、鉄骨やRCの物件は、計画当初から構造やさんと打ち合わせするのが大事なことで、
計画が決まってから、柱の位置がどうとか、高さがどうとか言うのはおかしいことなんです。
構造の相談は一切していなかったようです。
こうなったのも、今年の3月まで仙台市では「2階建て以下は構造の審査をしない」という施行規則があったため
構造に詳しくなくとも、気軽に設計できたし
鉄骨だったら、鉄骨やさんでもある程度の計算ができるからだと思います。
(構造の審査をしないというだけで、構造計算をしなくともいいということではありません)

今回の法改正、問題は多々ありますが
このようないらん建築士をぶっつぶせ!ということでは
効果を期待できるのかなぁ?などと前向きに考えてみたのであります。