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歌会始の儀須賀川冨塚さん初入選

2014-01-16 09:18:38 | 日記
15日新春恒例の歌会始の儀が皇居宮殿で開かれ、「静」の題の天皇陛下は「慰霊碑の先に広がる水俣の海青くして静かなりけり」と詠みあげられた。

冨塚真紀子(32)さんは「吾の名をきみが小さく呼び捨てて静かに胸は揺らいでしまふ」と名前の呼び捨てに変わった二人の距離感の変化を詠んだ。
佳作には、大熊町指圧師佐藤美二(88)さん「ねむの木よ彼の日の如く咲きたるかわれは静かに仮設に暮らす」と、毎年の夏にかれんな花を咲かすねむの木に思いをはせたもの。
郡山市主婦折笠弘子(73)さん「静岡県金魚の形と言う孫の改めて見る日本の地図」と、テレビのクイズからのヒントで出た孫に教えられ。
いわき市元JR東日本社員渡辺三利(66)さん「退職の日の終電を見送りて静かに白き手袋を脱ぐ」と、達成感で自己を見つめるもの。

一昨年の入選は須賀川沢辺裕栄子さん「巻き戻すことのできない現実がずっしり重き海岸通り」
      いわき寺門龍一さん「いわきより北へと向かふ日を待ちて常磐線は海岸を行く」といずれも震災から1年経ての現実を受け止めた津波被害の大きさを物語っているものであった。題は「岸辺」。

また、昨年は郡山市の金澤憲二さん「安達太良の馬の背に立ちはつ秋の空の青さを深く吸い込む」と、矢筈森から鉄山への行く尾根の鞍部馬ノ背から望む秋の青空を詠んだものであった。題は「立」。


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