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名作絵本は子育てから生まれた・・中川李枝子

2015-08-28 05:38:32 | エッセイ
明日への言葉アンコール(27.5.6)児童文学作家中川李枝子さんのトークを聞いた。

昭和9年札幌生まれ、4才で祖父の東京、小3で札幌、戦後福島市、高2から東京で、東京都立高等保母学院卒業後、昭和30年に保母となり、「子どもを楽しく遊ばせる」園長から言われたことを忠実に実行してきた。

中川さんは幼児から絵本が大好きで、小学入学祝に買ってもらったアンデルセン童話集、先生に非国民として外国の本のためと取り上げられたが誰にも話していないという。

勤めた保育園にはお金がありませんといわれ、ても、楽しく遊ばせるにはと絵本を要求、すべて買ってもらい、子どもの絵本を見て喜ぶ笑顔が嬉しく、しかし保育児にはやはりママが一番で、保母は2番目であることもつ付け加えていた。

保母としての子育てから、1960年「子犬のロクがやってきた」、1962年「やえやえん」が厚生大臣賞に、サンケイや野間文学賞など頂いて、代表作「ぐりとぐら」が生まれた。もう10か国語で翻訳されていると司会者が説明、また、となりのトトロやさんぽ、まいごの作詞もしていると。

ぐりは青い帽子と服、ぐらは赤い帽子と服の違いだけの双子の野ねずみの物語であり、中身はお料理と食べることである。これは、お金のない保育園の保母の時、フライパンでホットケーキを焼いて食べさせたところ、幼児から聞いた母親から評判になったと。こんなことが絵本の原点にあるという。


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