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大石邦子「真っ青な空の下に」を読んで

2024-06-28 04:44:36 | エッセイ

いよいよ桜の花の季節、病院の帰りが遅くなり、鶴ヶ城のお濠沿いを通ったとき、天守閣がライトアップされて赤レンガが夜空に聳えていた。

鶴ヶ城の桜の中には、私達が植えた桜が残っているだろうか。

戊辰戦争で取り払われ、再建されたのは私の倒れた1年後の昭和40年、落成式は9月17日。

その時は寝狩りも打てない体、お城など見ることが出来ない。

が、倒れて3年目に、帰郷した妹が、私を背負って竹田総合病院の許しを受けて、屋上に上がって、真っ青な空の下に、白亜の天守閣が見え、涙が止まらなかった。しかし、その妹はこの世にいない。

信じられないほど年をとったものだ。

お城の近くのカトリックの墓地に、漸く姉と二人の小さな墓ができた。墓には「想い出を 抱きしめ 逝かむ ありがたう」と添えた。

素晴らしい未来志向で、生きるためのノスタルジーの力がみなぎる。画像yahooより。

過去の失敗から前進する力に変える勇気があり素晴らしい、感動!



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