<ファン・ミエの事情③>
あれよあれよという間に、宿題をする集まりは大人数になった。
[それで、その後ずっと集まって宿題してたんだ]
その顛末を、ミエはチョルに説明する。
宿題をする会は、塾の屋上でも行われた。
もはや公共財産となったジョハンのノートを中心に、皆がそれを見て宿題に取り組んだ。
そして恒例のサッカー特訓教室も続いていた。
ひとしきりボールを追いかけたミエが、ジョハンに聞く。
「うちらさ、サッカーちょっと休んで先に宿題終わらせない?」
「ダメだ・・!」 「じょ、情熱がすごい・・」
なぜだかジョハンがサッカーに燃えているので、仕方なくサッカー教室は続行・・。
また塾に行って、宿題して、
また校庭でサッカーして・・。
「うわっ!ファン・ミエ!」 ガンッ!
そしてまた、屋上で宿題会。
皆で問題を解いて、解説し合って、談笑し合った。
「お前なんで全部終わったのに来てんだ?お前もボランティア精神すげーよな」
「もう私も全部終わりそう〜!」
へへっ
嬉しそうに笑うミエを見て、ヨンヒがこう尋ねてきた。
「何浮かれてんだ?」「てかなんでヨンヒはあんまり塾に来ないの?」
ミエが答えに詰まっていると、ホンギュが横からネタバレした。
「おいおい!仲良しってw
こいつ元々サッカー習い始めた理由が、キム・チョルに良いとこ見せてーからなんだよ!」
「んで、もう誰に教わっても希望はねーからサッカー教室は終わりな!」
「俺、お前には不可能しか教えれねーわ」「えぇ〜〜!?」
ホンギュの発言に不平を鳴らすミエだが、ミエのサッカーセンスはなかなかの特異センスだったようだ。
「だって俺マジであんなことする奴初めて見たし。二人ともサッカーしてんだか踊ってんだか・・」
「まぁ積極的なとこは買ってやるけどさ、おかげで一年分笑わしてもらったわ!」
そう言って爆笑するホンギュに、「ベ・ホンギュ・・」と嗜めようにも真実なので何も言えないジョンウク。
ミエは開いた口が塞がらない・・。
一方こちらは、トイレに行った帰り道を歩くジョハン。
サッカーに参加したいので、その旨を聞く練習をしているらしい。
「俺も一緒にしていいかな?俺も一緒にやっていいかな?」
そう一人でつぶやいて歩いていた、その時だった。
「俺も一緒にやりた・・」
目の前に大きな影があった。
こんな背の高い知り合いは、一人しかいない・・。
第三十七話⑤でした。
三十七話は短めに切ったので、ちょっと長めになってますすみません
なんか皆、すっかり仲良しですね〜〜^^
ミエちゃんの行動力すごい!中学の垣根を越えて集まるの、すごい良いですね・・。
そしてサッカーセンスww
こんなことしてたから足に青あざあったのねw
第三十七話⑥に続きます