青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第三十七話②

2021-10-21 | 第三十七話〜第三十九話

<ファン・ミエの事情①>

実はミエは心の中で、いつもキム・チョルに話し掛けている。

[チョル、話があるの]

それはチョルに秘密を持った時からずっとだ。

例えば図書館に向かうために乗ったバスの中。

「お前、塾の宿題・・量も多かったけど、難しくなかったか?」

「ううう〜〜んそのぉ〜〜」
 
まさに今なんとかしてるとこぉ〜〜!

・・とは言えずに、ミエは近況を心の中でチョルに話す。

[ジョンウクに度々聞いてみてる。アンタの友達勉強も出来るし、本当に親切だよね。

どこで仲良くなったの?あ、高句麗中か]
 
「・・それでc二乗は、a二乗とb二乗の和になるんだ」「うん、うん!」

「もう分かった?」 「うん!」

チョルの友人、パク・ジョンウクはとっても親切に宿題を教えてくれた。

「それじゃあこれ解いてみて」「うん!ありがとうジョンウク!」「いいえ」
 

親切すぎて、ちょっと戸惑うこともあるくらい。

[でもあの人、私が下の名前呼び捨てにしても何も言わなかったな]
 
[いやまぁそれは置いておいて]

[とにかく、ジョンウクにだけずっと聞いてるわけじゃなくて]

ミエは一応この人にも聞いてみた。

「宿題?嫌ーだね」

「おい、俺はお前のために時間作ってサッカー教えてやってんのに、

んなことまでしてやんねーといけねーのか?!つーかなんで前もってやんねーんだよ!?」

ベ・ホンギュは舌打ちしながらそう言って、

サッカー授業料としてミエが納めているパンを掴み取った。

「あー!またピ◯チュウかよぉ!他の持ってこいよ!」

パンについているシールがピ◯チュウだと分かると、ホンギュはパンを地面に放った。

ミエは信じられない思いでそのパンを拾う。カルチャーショックである。

「ちょっと!もったいないじゃん!これ500ウォンもしたのに・・」
 
「オメーが食うなり捨てるなりしろよ」「はぁ?!」
 

「んで、そろそろサッカーも終わりな!」「えぇ?!」

「キム・チョルに言わずにこんなことしてんのもなんだし」

「秘密にして欲しいって言ってんだからさ」と言うこの友人の気遣いによって続けているこのサッカー特訓教室だが、
 
そろそろホンギュも終わりにしたいようだ。
 
「まー何よりも、お前マジで下手だわ!」
 

[てかアンタの友達マジでやな奴・・アンタよりずっと]

ホンギュも相当だが、

たまにはチョルに言われた心無い言葉を思い出したりして、少しムカつくこともある。

けれどその後思い出すのは、なんだかんだ優しい彼の一面が見えた時のことだ。

 

バスに乗っていて、急ブレーキが掛かった時。

下に落ちた財布を拾ってくれた時。

「カバンに入れろカバンに!」

[うん、アンタも最近そんなにやな奴じゃないと思うよ]

そういうぶっきらぼうな優しさに触れるたび、嫌な思いは払拭されて行った。

[とにかく]

とにかくファン・ミエはキム・チョルに頼らずに、何とかしようと頑張っているところなのだ。

 


第三十七話②でした。

あっ!いつかの細かいクラブでクリームパンみたいになってた財布が・・

直ってるー!

なんかもうパンにしか見えず、なんならメロンパンみたいに見えてきちゃう・・

 

いや〜ちゃんと元どおりになってよかったです(何が?)

 

けどホンギュ、シールだけ取ってパン捨てるのはダメー!

ミエちゃんの貴重なお小遣いで買ったパン!(因縁のパン)

日本もカード付きチップスのポテチが捨てられる事件ありましたね・・

韓国もあったのかな・・と興味深いです。

 

第三十七話③に続きます