北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

がっかり!党首討論

2014-06-12 | 平和
通常国会終盤、重要法案の採決も続くが、最大の焦点は安倍首相が固執する集団的自衛権の憲法解釈変更の閣議決定である。

平和憲法を真っ向から否定し、国の形を変えようとする安倍政権に対し、国民の批判の声は日増しに高まっており、県内でも「戦争をさせない1000人委員会・石川」が昨日から金沢市の中央公園入口でピーステントが開設して、解釈改憲阻止を県民に訴えている。

こうした中、昨日、国会では今通常国会はじめての党首討論がおこなわれた。
解釈改憲の行方が官邸・自民党VS.与党内野党=公明党の議論に委ねられているかのような情勢の中、ようやく訪れた野党の出番である。
特に民主党は支持率低迷の中、党勢回復のチャンスである。

ところがその内容はと言えばがっかり!の一言である。

新聞各紙の報道を拾ってみたい。

北國新聞は以下の通り、安倍政権にサッと軍配を上げ、社説では取り上げていない。

 

北國新聞は仕方ないとして、毎日新聞は「党首討論 足元をみられた民主」、北陸中日新聞も下記の通り、討論内容に失望を表明している。

 

海江田代表をこき下ろすかと思った読売新聞は「党首討論 民主は平和確保の具体策示せ」として、討論が深まらなかったことは残念と余裕の論評を加えている。

最も辛辣な表現で党首討論にとどまらず、論争が失われた国会の姿自体に疑問を投げかけたのが朝日新聞の社説である。

 

さらに朝日は「傍聴席から見た党首討論」という欄を設けて、2氏の論評を紹介している。

 

「軍服を着て討論してはいいのに」と深沢氏に指摘されるほど、自らの発言に陶酔していた安倍首相。
片や形式論で空回りの海江田代表。

もちろん諸悪の根源は国民的な議論も国会の議論も抜きに集団的自衛権行使容認に突き進む安倍首相にあることは言うまでもないが、この重要な局面に至っても政府が示した15事例について「我が党は精査中」と寝ぼけた発言しかできず、本質的議論に踏み込めない民主党の責任も大きい。

大リーグでは今日、マー君が早くも10勝目、ダルビッシュは初の完封と日本の野球ファンは喝采を送っている。
さらに明日からはワールドカップが開幕を迎える。

緊張感のない国会論戦に国民がそっぽを向き、海外の日本人の活躍にますます関心が高まりそうだ。
安倍首相が一人ニンマリする危機的な状況である。


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