アフロと短髪が付き合った初日にキスを済ませていたことに驚愕する猛男。「早いんじゃねーか?」「じゃあ、猛男はいつならいいんだよ」「高3の秋ッ!!」この主張に、忍の者のように気配を消していた砂川が問うた。「なんで秋?」「春じゃ早いだろ? 冬じゃ遅いかと思ってなぁ」大した理由じゃなかった。しかし、このやり取り以来、大和とデートすると大和の唇が気になってしょうがない猛男でもあった。
年の瀬、愛が砂川家に帰省して気楽にしていると大和が訪ねて来た。正月の猛男のバースデーケーキの相談と、奥手の猛男と初キスを成就したいという相談だった。ケーキは最初に渡したチーズケーキでいいのでは、とした砂川のアドバイスに大和は乗り、問題はキスであった。「高3の秋までキスしないらしいよ」「えーっ?!」「えーぇっ?!!」砂川情報に、むしろ愛の方が驚いた。「大和さんが好きだったら、好きな時にすればいいんじゃない?」とも助言する砂川。「どーしよぉっ! 砂川君ってキスしたことある」ふと思って聞いてみた大和。あることはあった。猛男の実験台にされていた砂川! 砂川はフリーズした!! 後半うやむやになったが、話すだけ話した大和は満足して「良いお年をー」と帰って行った。「猛男もキスとかしちゃうのかぁ、リアルに想像するとへこむわっ!」相談には普通に答えていたが、涙ぐむ愛に、砂川は呆れていた。
大晦日の夜、テレビを見ていたが起きていられなくなった猛男が明日の大和との初詣デートに備え、さっさと寝ていると。午前0時ちょうどに大和から電話が入った。ほぼ寝たまま電話に出る猛男。「はぇ」「猛男君! お誕生日おめでとう!」慌てて起きる猛男。「ああ、ありがとう」少し話し、猛男は例の大きなお揃いのストラップを置いて、(今年もいい年だなぁ)と幸せに二度寝した。
「明けましておめでとう!」
2に続く
年の瀬、愛が砂川家に帰省して気楽にしていると大和が訪ねて来た。正月の猛男のバースデーケーキの相談と、奥手の猛男と初キスを成就したいという相談だった。ケーキは最初に渡したチーズケーキでいいのでは、とした砂川のアドバイスに大和は乗り、問題はキスであった。「高3の秋までキスしないらしいよ」「えーっ?!」「えーぇっ?!!」砂川情報に、むしろ愛の方が驚いた。「大和さんが好きだったら、好きな時にすればいいんじゃない?」とも助言する砂川。「どーしよぉっ! 砂川君ってキスしたことある」ふと思って聞いてみた大和。あることはあった。猛男の実験台にされていた砂川! 砂川はフリーズした!! 後半うやむやになったが、話すだけ話した大和は満足して「良いお年をー」と帰って行った。「猛男もキスとかしちゃうのかぁ、リアルに想像するとへこむわっ!」相談には普通に答えていたが、涙ぐむ愛に、砂川は呆れていた。
大晦日の夜、テレビを見ていたが起きていられなくなった猛男が明日の大和との初詣デートに備え、さっさと寝ていると。午前0時ちょうどに大和から電話が入った。ほぼ寝たまま電話に出る猛男。「はぇ」「猛男君! お誕生日おめでとう!」慌てて起きる猛男。「ああ、ありがとう」少し話し、猛男は例の大きなお揃いのストラップを置いて、(今年もいい年だなぁ)と幸せに二度寝した。
「明けましておめでとう!」
2に続く