じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

南会津とその他の温泉

2020-10-04 11:08:58 | 旅と感想
10月2日金曜日、家を出た午前8時半ごろは快晴でありました。

東北自動車道に乗り白河中央インターまで行くのであります。
そこから南会津方面に向かい、目指したのは「木賊温泉」であります。

東北自動車道 福島辺り 正面は吾妻連峰

木賊温泉の公衆浴場は野湯でして24時間解放された混浴の露天風呂であります。
料金というのは無く、施設維持の協力金として200円入れてくださいとお願いが書かれていました。


本当の岩風呂 湯船は2つありました

源泉が土嚢の下から湧いていました

川沿いの温泉なんですが平成30年の台風で屋根や脱衣場などの施設が流されたらしく今は河原の岩に彫られた湯船があるだけで施設と呼べるものは無いのであります。

しかも、今年も四月の大雨で川が増水し湯船が土砂で埋まり六月に掘って仮復旧したのだそうであります。
なんと申しましょうか、此の手の施設は有志の方々の活動で維持されていることが多いわけですが、タオルを一本持ってふらりと訪れては能書きなど垂れる自分は少し恥ずかしい気持ちになります。

単純硫黄泉・自噴と言うことの他の情報はわかりません。
しかし、野趣に富んだ岩風呂に能書きや蘊蓄は無用でありまして、まずは黙って湯に浸かれ、でありましよう。

そんなわけで誠に静かな山の出湯を堪能し、少し移動すると広瀬の湯があるので立ち寄りました。

山の中にぽつんと建っておりました

10年前には無かったと思う券売機


自分が入った時刻のお湯はぬるめでした

広瀬の湯の供用時刻は、土日が午後3時からで平日は午後四時からとなっております。
が、その理由は加温が必要なのでそれ以外はお湯がぬるいのでは入れませんと言う事のようであります。

しかし、但し書きで、その時間帯以外でも温度を見て自己責任で入るのは差し支えないと書かれてもいるわけです。

自分は熱くてもぬるくても平気なので湯加減も水に入ったんですが、ややぬるめのお湯は気持ち良かったであります。

あれです・・・こんな良い湯を貸し切り状態で浸かれるなんてのは上に超有名な岩風呂があるからだと思うんであります。
岩風呂では5名の方と行きあいましたが広瀬の湯には誰も来ませんでした。

ちなみに広瀬の湯の脱衣場は外観から思うよりも結構広く、とても綺麗な水洗トイレもありました。

と、言う事で広瀬の湯には思いの外ゆっくりと浸かり、次に目指したのが「湯の花温泉」の共同浴場であります。

広瀬の湯から下って行くとすぐに花湯への曲がり角に案内板がありまして、唐沢峠を越えたら湯の花温泉であります。

湯端の湯

とても熱いお湯でした

此の温泉は断り書きのとても多い温泉であります。
基本的に気の弱い人は入れない感じのあれこれが色々と書かれているのであります。

まず、お約束の第一番目として、入浴券を買い求めなくてはならないんですが、ちょっと見た感じではどこで売っているのか判りにくいのであります。

で、そのほかにも訪問者を脅かしたいのかと言う感じのあれこれが書かれているんですが、恐らくその理由は過去に訪れた心無い入浴者が酷い事をしたのが原因かと思うのであります。

しかし、自分は何度か訪れた経験から、温泉券を近くの店で買い求め、さっさと入浴したのでありました。

この時、関東ナンバーの車の若者が2名、ごにょごにょと相談しつつも「ただいま清掃中」の看板を見て入浴を断念して行ったわけであります。
掃除して居たのは村人専用の湯船でして男女別の風呂があるのでした。

さて、源泉掛け流しで、この時は湯温調整がされて居ないので檄熱の湯でありました。
私の勘では湯温は46〜47度で私の入れる限界の48度に迫って居たと思うのであります。
で、水道から水も出ますがぬるくなるのを待つほど暇では無いし手を入れた感じからは入れないことは無いと踏んだ自分は、掛け湯の後金弾を握りしめつつ、うぅーっと低く唸りながら湯に沈んだのでありました。

檄熱の湯は堪能する暇もなく身体を攻めてくるわけで湯に浸かって居た時間は恐らく2分程度ありましょう。
しかし、これもまたこの手の公共の湯の醍醐味でありまして、入浴料は今時格安の200円ですからなんの文句もないのであります。

と、言うことで首から下は真っ赤の茹で蛸で汗が噴き出す始末であります。

窓全開で車を走らせた時の爽快感は格別でして、あの激熱の湯の楽しみはこれだったのかと納得しつつ、次なる「山口温泉きらら289」に向かったのであります。

で、途中で前沢地区の古民家集落に立ち寄ったのは既にUPした話であります。

左の建物が食道と温泉など 右はトイレ

きらら289は道の駅でして、山口温泉というのは併設されたここ一軒のようであります。

本日のお宿はこの道の駅なので塩梅の良いところに車を駐め、寝床の支度をし、晩飯など食べ終えた6時半ごろに温泉に行ったのでありました。

さすがに鄙びた共同浴場では無いので料金は700円でありますが、そうなると普通の温泉的設備が一通り揃うわけでして、シャンプーや石鹸も常備でありました。

で、ガイドブックでは午後9時までの営業なんですがコロナの影響で午後7時に閉館とのことで入れる時間は30分となったのであります。
しかし、30分もあれば十分でして、ナトリウム・塩化物泉という深いところから動力で汲みあげる湯にありがちな泉質を堪能した次第であります。

と、いうことで、10月2日は終わりであります。

開けて翌日10月3日は昨日の晴天から打って変わった曇天でして気分的に冴えない朝になりました。

まず、今日は予定が無いのであります。
目指して来た木賊温泉後の計画は立てて居なかったのでありますが1つだけ心当たりがありました。

それは「撮り鉄気分を味わう」でして、只見線の鉄橋を通過する列車を撮影しに行くことでありました。

いや、これはkusakabe-dcさんのブログで情報を得たものでモノマネであります・・・が、取り敢えず行って見た次第であります。

が、撮り鉄と虚空蔵尊参拝と合わせ別口になります。

と、いうことで次の温泉はと思案した結果、暫く訪れて居なかった岳温泉の共同浴場を目指すことにして会津坂下から磐越自動車道に乗ったのでありました。

が、せっかくここまで来たのだから喜多方ラーメンを食べていこうと思い立ち会津若松から喜多方に向かった次第であります。

で、予定していた超有名店の伴内は11時過ぎには長蛇の客待ち列で諦め、近くのラーメン屋で食べたんですがそれでも十分美味かったのであります。

さて、喜多方まで来てしまうと岳温泉は気持ち的にやたら遠く感じるのであります。
いや、高速でずーっと行けるので時間的には大したことは無いのですが喜多方から一山越すと山形県の米沢でして、そこはもう完璧に自分の守備範囲でして気持ちはそっちへ向いてしまうのでありました。

で、思いついたのが「小野川温泉で饅頭を買おう」であります。

と、いうことで、国道121号線、通称米沢街道に入ったのでありました。

温泉話とは外れますが「蔵の街喜多方」を通りすがりに味わいたければバイパス的な新しい121号を通らずに旧道に回ることをお勧めします。
なんとなく古い町並みを抜けて行くので面白味があります・・・かな?






小野川温泉 滝湯

1時間も走ったら小野川温泉に到着でありまして、温泉街に入る手前に滝湯がありまして私ゃ驚きました。

いや、以前も滝湯ってなの風呂はありましたがそれは粗末と言って良いほどに古い建物だったのであります。

まぁ、建物の様子からしてここに移転して新築されたものと思いますが、多分私の推測は当たりだと思います。

券売機で250円の券を買います

いや、以前は街の中の商店で入浴券を買ったんですが今は券売機になったんでありますね。

源泉掛け流し 適温 快適

いや、軽く濁った湯はいかにも温泉でしてほのかな硫黄臭と相まってとても良い感じであります。

で、ここのお湯は湯の花が多く湯に入って湯をかき混ぜると沈殿して居たものが舞うわけであります。
それがまた温泉気分をさらに盛り上げるものでして、ここのお湯は自分の中の一級品であります。

さて、温泉は好きですが長湯は嫌いな私は10分も入ったら入浴はおしまいなのであります。

そして次に向かったのは温泉街のど真ん中に位置する「尼湯」でありました。

小野川温泉のシンボル的存在か?

いや「尼湯」は以前来た時と同じでしてそのままでありました。
しかし、ここも券売機が設置されでおり進化しているのであります。

おっと、このお湯の第一発見者は小野小町なのだと街の宣伝文句には歌われているのでありますが、何分にも1200年も前の事らしいので真偽のほどはわかりません。

で、お湯は「滝湯」と同じようなのですが大きく違う点は湯の温度であります。
湯船に温度計が設置してあるのですが自分が入った時は45度でしてやや熱目の風呂であります。

で、先客が一人湯船の前にデーンと座って居たので風呂の写真は撮れず、なのでジャボンと入りうーん熱いと一言唸って上がった次第であります。

さて、この温泉にはもう一つ「小町の湯」という露天風呂があるのですが曇り空の塩梅がなんとなく肌寒く露天風呂という雰囲気では無かったのであります。

さらに熱目の湯で湯あたりでもしたのかなんか身体が怠いのであります。

と、いう事で、大好きな温泉まんじゅうを買って帰ろうと、饅頭屋に向かったのであります。

  黒糖の茶饅頭しか売ってません

いや、饅頭屋だから饅頭しか売って居ないというのがいかにも潔くて私ゃ大好きなのであります。
昔風の茶饅頭ですが甘すぎない上品な感じが私の言うところの由緒正しい「馬糞饅頭」なのであります。
ちなみに10個で1000円と価格は普通であります。

と、いう事で、この後は米沢から高速に乗り福島経由で家まで一気に帰った次第であります。


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