じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

九月二日 下北から津軽へ

2021-09-04 12:09:02 | 旅と感想
。九月二日、晴れそうな朝。

駐車場にも倒木や土砂が

いや、明るくなって状況が見えて吃驚であります。
駐車場の一部にも土砂や倒木が傾れ込んでいるし、雨水が運んだと思しき枯葉や小枝が散らばっているのでありました。

あいやぁ・・・来てはいけない時に来てしまったのだなとしみじみ思った次第でありますが、来てしまったものは仕方が無いのでさっさと退散することにした次第であります。

朝食 おにぎり・味噌汁・コーヒー

あれです、昨年止まった時は道を行き来する車も無くとても静かな場所だったんですが、今朝は夜明け前から薬研温泉方向に走る車が引きも切らずでありました。

推測ですが、大規模な災害復旧工事などが行わけているものと思います。

六ヶ所村の辺り

さて、今日の予定は特になしでありますが、取り敢えずは風呂に入りたいわけであります。
そー言うことなら温泉だな、と思いつつ閃いたのが、もう20年も訪れていない「酸ヶ湯温泉」でありました。

酸ヶ湯は八甲田山の中腹に抱かれた名湯でありますが、冬になると積雪5メートル越えなどで全国ニュースにでるので有名かと思います。

で、酸ヶ湯に行くにはむつ市から野辺地を通り十和田市に出て八甲田山に
向かう訳ですが、この山道が静かでしてドライブするだけで気持ちが和むのであります。

日本三大秘湯の一つ 谷地温泉

そんなわけで八甲田山中を走っていますと「谷地温泉」の看板を見つけた訳であります。

おお、そうであった谷地温泉を忘れていたぞ、と先に寄り道したわけですが、こちらも20年ぶりの懐かしさでありました。

いや、変わらないなぁ・・・たぶん。
で、中に入っても誰もいず、自販機で600円の入浴券を買い求め勝手に入った訳ですが、ここは酸ヶ湯の開湯300年よりも古い400年を誇る秘湯でして知る人ぞ知る名湯なのであります。

しかし、古いだけが取り柄の湯では無く、足元湧出の源泉がすばらしい本物の名湯なのであります。

酸ヶ湯温泉

谷地温泉から酸ヶ湯は近くでして、谷地温泉の火照りも冷めやらぬ間に到着であります。

駐車場に入って感じたことは・・・天下の酸ヶ湯も閑散か、でありました。

ここは千人風呂と銘打った大きな風呂が売りですが、もっと有名なのが頑なに守り続ける「混浴」でありましょう。

いや、自分が入った時に若いカップルが来まして女性も入浴されたんですが私は目を向けることができませんで常にあらぬ方を向いて居た次第であります。

あれです、酸ヶ湯ってくらいですから舐めると酸っぱい訳で、酸性の硫黄泉ですが、それほど滲みる酸度では無いと自分は思いました。

黒石市 津軽伝承工芸館

さて、酸ヶ湯の後の行き先も決めて居なかったわけで、走り出して思案した次第であります。

黒石から秋田方向に走れば帰り道としては楽だが、津軽の西海岸沿いを捨て難いし・・・どーする?

と、走っているうちに弘前方向に降りてしまい、取り敢えず八甲田山を降りたところで行き当たる津軽伝承工芸館で休憩と昼飯にした次第であります。

いや、多分コロナの影響と思いますが開館当初の賑わいは無く閑散としているのに驚きました。

が、飲食店はやって居たので「煮干しラーメンとブダ丼のセット」850円を食し西津軽は鯵ヶ沢を目指すことにした次第であります。


夏の西津軽の風は軽い


夏の西津軽の海は輝く

随分前に日本のヘソは津軽だと言った人がいた。
その頃の自分は縄文時代に興味も無く可笑しなことを言うものだと思ったが今は違う。
日本の始まりは間違い無く津軽であったと確信する・・・たぶん。

そんな太古のロマンなど考えながら走る国道101号線に吹く風は軽く、そして熱いのでありました。

さて、鰺ヶ沢のスーパーで今夜の夕食を仕込んだのですがその際に明日の朝食を買い忘れました。
まっ、通りすがりのコンビニでおにぎりを買えば良いと思ったのですが、この考えが後々尾を引くのでありました。

深浦町 円覚寺

101号を走りたかった自分は途中にどこか見所はないものかと検索し名刹「円覚寺」を見つけたのであります。

Wikiによれば、真言宗醍醐派 春光山 円覚寺(えんがくじ)は、大同二年(西暦807年)征夷大将軍坂上田村麻呂が建立したと伝えられる県内屈指の古刹、と言うことで、これは外せないと向かった次第であります。

いや、葬式をやらない修験道の寺だそうで建物その他は割と地味であります。
しかし、境内に聳える杉の大木が寺の歴史を物語る訳で、荘厳な感じたっぷりでありました。

いや、深浦にならコンビニはあるだろうと思っていたのですが無いのであります。

鯵ヶ沢の街を過ぎたら何も無い・・・と、言ったら地元民に怒られそうですが、現実として何も無いのであります。

結局青森県を超えて秋田県の八森までコンビニは無かったのでありますが、その距離はグーグルによると80キロでありました。

西津軽から秋田県の八森辺りの国道101号線の雰囲気は東北地方でも数少ない昔の風景を保っていると自分は思うんですが、それは偶に訪れる余所者の感慨でして、地元の人は発展開発を待ち望んでいるんでありましょう。

眺め抜群の駐車場

ハンバーグ・ちらし寿司・オニオンサラダ

こんな感じでやってます

ここは夕日の展望台になっていて日没頃は親子連れからカップルと賑やかなところでありました。
しかし、迂闊に長居をすると蚊に食われるので意外とさっさと帰るようであります。

そして、国道101号は深夜に通るトラックも少なく静かで快適な夜を過ごせました。

また一つ良い野宿場所をみつけました。

明日へつづく


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 九月一日 北へ | トップ | 九月二日 夕日の写真 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

旅と感想」カテゴリの最新記事