2015年11月30日(月曜)快晴 目的地 ダルバール広場
明日の午後の飛行機でタイのバンコクへ向う・・・なので本日が自由になる最後の日。
只今現在のネパールのガソリン事情では遠出は無理と言う感じなので近場を歩く事にした。
私はカトマンズには延べ10日ほど滞在しているのに今まで有名な観光地には殆ど行っていなかった。
トレッキングとクライミングの前後に滞在するので観光に行く気持ちの余裕がなく、帰って来てからはクライミングの余韻が後を引き、やはり観光に出る気分になれなかったからだ。
この度はクライミングがなかったので精神的に張りつめる事がなく余裕があった。
なので108円で買い求めた中古の地球の歩き方などを手にして歩いてみた次第であります。
チケットカウンター 外国人1000Rs
地震の前までは300Rsだったのが急に1000Rsに値上げされたらしい。
そして、ここでも地元民は150Rsと書かれているのだが、払う人は皆無で素通りし、また係の人も気にする様子もないのだった。
だから、外国人1000Rsだけ書けば良いのに余計な事を書くから律儀な日本人は気になって仕方がない。
由緒ありそうな寺院だが震災で立ち入り禁止
カーラ・バイラヴは超人気の神様で人集りが絶えない
世界を破壊する神なんだそうで、ネパール人には恐れられている、らしい。
シヴァ神がカーラ・バイラヴに化けてブラフマーと戦って5面あった顔を一つ切り落としたので4面になったと言う言い伝えがある・・・らしい。
で、泥棒を捕まえるとここに連れて来て、本当のことを言わないとカーラ・バイラヴに殺されるぞ、と脅かすと、犯人は白状するのだと言う話しもある、らしい。
足下には悪人が踏みつけられていた
カーラ・バイラヴは人気者らしく・・・その訳は恐らく、分かりやすい外見からではないかと思うのだが・・・たぶん当たりだと思う。
で、神様は悪人を踏みつけているのだが、裸の悪人の股間にはやっぱし珍宝がキッチリと添えられているのだ。
いや、かなり雑な作りの像なのに、何故そのへんは拘ってキッチリと表現するのか?
それがヒンドゥー教なのか?と、そこにこの宗教の核心があるような気がしてならない。
地震前に見ておくべきだった 立ち入り禁止
看板が立っていて地震前の写真と説明があった
女神「クマリ」の館 地震で傾いた
クマリの館 中庭 棒で支えていた
クマリの館の緻密な飾り窓
女神クマリの生まれ変わりとされる少女が住んでいるのがクマリの館だそうだ。
お布施を出すと顔を見せてくれるらしいが普段は見られない。
で、面白いのは、ヒンドゥー教徒はドウルガー(シバ神の妃の化身で戦闘的な女神)が宿るとし、仏教徒はヴァジラ・ティービー(密教の女神とされるが仏教に神とは此れ如何に?)の化身と、それぞれが崇めている事だ。
クマリとはネパール語で「処女」の事だそうで、少女の時に選ばれ、その後はクマリとしての生き方を教え込まれ生涯をクマリの館で過ごした・・・らしい、が、2008年でネパールの王制が廃止され事情が変わった、らしい。
シヴァ・パールヴァティー寺院
なんか窓が開いていたので覗いてみたら、なんと、そこらに居そうなおじさんが占いをしていて、じっと見ていたら追い払われてしまった。
日本で言えば国宝的扱いの寺院なんだけれども、ここは占い師が使っていたり、外の寺院では反物屋が店を出していたりするのがネパールらしくて良いと思う。
こんなような事から、本来は重要な神社仏閣なのに全く威厳など感じられない雰囲気を醸し出してしまうと思うのだが・・・そこがネパールの良さなのかも知れない。
由緒ありそうな建物だが実態は土産物屋だった
白い建物は博物館だと思うが 現在立ち入り禁止
建築家か学者か?復興・復元を話し合っていた(推測)
樹木が石仏やお堂を抱え込んで一体化しているのは良く見る光景であります。
これは、熱帯や亜熱帯の生長の速い樹木の成す技だと思うんですけれども、それでもそれ相当の年月が掛かっているのでありましょう。
時の流れの重みを感じます。
お堂の中には足だけが祀られているんですけれども、これは何かの理由で上が無くなってしまって足だけが残ったのでありましょう・・・たぶん。
東南アジアの寺に行くと良くあるパターン
樹木が石仏やお堂を抱え込んで一体化しているのは良く見る光景であります。
これは、熱帯や亜熱帯の生長の速い樹木の成す技だと思うんですけれども、それでもそれ相当の年月が掛かっているのでありましょう。
時の流れの重みを感じます。
像の上が無くなり足だけが祀られていた
観光立国と自ら宣うネパールですが観光客に対する配慮は至って淡白でありまして1200円近い入場料を徴収しておいて説明の入ったパンフレットの一枚もくれないのであります。
で、ンじゃぁ随所に各施設や見所の案内板など完備しているのかと言うとそんな事もなく、至って冷たく、勝手に見て行け的態度な訳であります。
しかし、これがネパールの味でありましょう・・・金は取るけど媚びやしない!!!
この潔さこそが観光立国としての奥の深さと言いますか、然るべき姿なんだと私しゃ思います。
まっ、どーせ英語の説明書きなんか読んでも分からないし。
と、言う事で、一ヶ月間に及んだ2015年ネパールの旅はこれにて完結であります。