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じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

ダルバール広場

2015-12-31 16:13:40 | ネパール旅日記 2015

2015年11月30日(月曜)快晴 目的地 ダルバール広場

明日の午後の飛行機でタイのバンコクへ向う・・・なので本日が自由になる最後の日。
只今現在のネパールのガソリン事情では遠出は無理と言う感じなので近場を歩く事にした。

私はカトマンズには延べ10日ほど滞在しているのに今まで有名な観光地には殆ど行っていなかった。
トレッキングとクライミングの前後に滞在するので観光に行く気持ちの余裕がなく、帰って来てからはクライミングの余韻が後を引き、やはり観光に出る気分になれなかったからだ。

この度はクライミングがなかったので精神的に張りつめる事がなく余裕があった。
なので108円で買い求めた中古の地球の歩き方などを手にして歩いてみた次第であります。



チケットカウンター 外国人1000Rs

地震の前までは300Rsだったのが急に1000Rsに値上げされたらしい。
そして、ここでも地元民は150Rsと書かれているのだが、払う人は皆無で素通りし、また係の人も気にする様子もないのだった。
だから、外国人1000Rsだけ書けば良いのに余計な事を書くから律儀な日本人は気になって仕方がない。


由緒ありそうな寺院だが震災で立ち入り禁止


カーラ・バイラヴは超人気の神様で人集りが絶えない

世界を破壊する神なんだそうで、ネパール人には恐れられている、らしい。
シヴァ神がカーラ・バイラヴに化けてブラフマーと戦って5面あった顔を一つ切り落としたので4面になったと言う言い伝えがある・・・らしい。
で、泥棒を捕まえるとここに連れて来て、本当のことを言わないとカーラ・バイラヴに殺されるぞ、と脅かすと、犯人は白状するのだと言う話しもある、らしい。


足下には悪人が踏みつけられていた

カーラ・バイラヴは人気者らしく・・・その訳は恐らく、分かりやすい外見からではないかと思うのだが・・・たぶん当たりだと思う。
で、神様は悪人を踏みつけているのだが、裸の悪人の股間にはやっぱし珍宝がキッチリと添えられているのだ。
いや、かなり雑な作りの像なのに、何故そのへんは拘ってキッチリと表現するのか?
それがヒンドゥー教なのか?と、そこにこの宗教の核心があるような気がしてならない。


地震前に見ておくべきだった 立ち入り禁止


看板が立っていて地震前の写真と説明があった


女神「クマリ」の館 地震で傾いた


クマリの館 中庭 棒で支えていた


クマリの館の緻密な飾り窓

女神クマリの生まれ変わりとされる少女が住んでいるのがクマリの館だそうだ。
お布施を出すと顔を見せてくれるらしいが普段は見られない。
で、面白いのは、ヒンドゥー教徒はドウルガー(シバ神の妃の化身で戦闘的な女神)が宿るとし、仏教徒はヴァジラ・ティービー(密教の女神とされるが仏教に神とは此れ如何に?)の化身と、それぞれが崇めている事だ。
クマリとはネパール語で「処女」の事だそうで、少女の時に選ばれ、その後はクマリとしての生き方を教え込まれ生涯をクマリの館で過ごした・・・らしい、が、2008年でネパールの王制が廃止され事情が変わった、らしい。


シヴァ・パールヴァティー寺院

なんか窓が開いていたので覗いてみたら、なんと、そこらに居そうなおじさんが占いをしていて、じっと見ていたら追い払われてしまった。
日本で言えば国宝的扱いの寺院なんだけれども、ここは占い師が使っていたり、外の寺院では反物屋が店を出していたりするのがネパールらしくて良いと思う。
こんなような事から、本来は重要な神社仏閣なのに全く威厳など感じられない雰囲気を醸し出してしまうと思うのだが・・・そこがネパールの良さなのかも知れない。


由緒ありそうな建物だが実態は土産物屋だった


白い建物は博物館だと思うが 現在立ち入り禁止


建築家か学者か?復興・復元を話し合っていた(推測)

樹木が石仏やお堂を抱え込んで一体化しているのは良く見る光景であります。
これは、熱帯や亜熱帯の生長の速い樹木の成す技だと思うんですけれども、それでもそれ相当の年月が掛かっているのでありましょう。
時の流れの重みを感じます。
お堂の中には足だけが祀られているんですけれども、これは何かの理由で上が無くなってしまって足だけが残ったのでありましょう・・・たぶん。


東南アジアの寺に行くと良くあるパターン

樹木が石仏やお堂を抱え込んで一体化しているのは良く見る光景であります。
これは、熱帯や亜熱帯の生長の速い樹木の成す技だと思うんですけれども、それでもそれ相当の年月が掛かっているのでありましょう。
時の流れの重みを感じます。


像の上が無くなり足だけが祀られていた

観光立国と自ら宣うネパールですが観光客に対する配慮は至って淡白でありまして1200円近い入場料を徴収しておいて説明の入ったパンフレットの一枚もくれないのであります。
で、ンじゃぁ随所に各施設や見所の案内板など完備しているのかと言うとそんな事もなく、至って冷たく、勝手に見て行け的態度な訳であります。
しかし、これがネパールの味でありましょう・・・金は取るけど媚びやしない!!!
この潔さこそが観光立国としての奥の深さと言いますか、然るべき姿なんだと私しゃ思います。
まっ、どーせ英語の説明書きなんか読んでも分からないし。

と、言う事で、一ヶ月間に及んだ2015年ネパールの旅はこれにて完結であります。



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パシュパティナート 2

2015-12-30 21:01:24 | ネパール旅日記 2015

パシュパティナートへ行って見た


何処となくインド的雰囲気が漂う気がしましたが


レンガの石畳 踏まれてすり減ったのか?


質素な一般庶民の火葬台


上記から1時間半後


昔王侯貴族用 今はお金持ちも使用可能


牛がシバ神を待ってる アンコールワットと似てる?


そのまんまインド? 白い塔はシヴァリンガ


シヴァリンガの中にはシヴァ神の象徴の男根が


どこまでも男根好き? シヴァリンがたくさん並ぶ


猿か居るからか、バリのヒンドゥー寺院に似てるような


たぶんインチキ・サドゥー バイクで買い物してたし

パシュパティナートはカトマンズの中心街からタクシーで20分程度・・・燃料不足の騒ぎが無ければ200Rs程度で行くはずなのだが、一声掛けたら1000Rsと言われた。
まっ、値切って500Rsで行って貰いましたが、自転車なら楽勝でいけます・・・10キロくらいか?。

で、もっと異様なおどろおどろしい雰囲気を想像して行ったのですけれども、とても明るく爽やかな感じでして日本のその手の場所とは違いました。

で、入り口で1000Rsのチケットを買わなくちゃならないんですけれども、これも春の震災の前は200Rsだったそうで、一気に5倍の値上げだそうであります。
で、ネパール人200Rsと書かれているんですけれども、やっぱしここでもネパール人は顔パスでありまして誰も金など払わないのであります。
だから、ネパール人の料金表示は止めろよな、と言いたいんであります・・・気分悪いだけだから、と。

で、このチケット売り場は料金徴収以外の鬼門がありまして、まるでここの係員のように外国人はチケットが必要だと話し掛ける男は、実は押し売りガイドでして、その後ずっとついて回って最後にガイド料金を請求する訳です。
さて、ンじゃぁ見物に行こうかと思った時に、傍らで見物を終えて帰って来たと思しき白人夫婦が揉めていまして、どーもガイドが100ドルと言っているのに憤っていたようなので少し観察した訳です。
すると、頼みもしないのに着いて来て、どーのこーのと言っている訳であります。
ああ、これは、私に愛想良く付きまとっている輩もこれの類いだなと思ったので、突然英語がわからなくなり、ひたすら「ジャパニーズ スピーク プリーズ」とやったら諦めて居なくなったと言う次第であります。
いや、数人の白人が値切っているのを見ましたんで相当数居るんじゃないんですか、このガイドたちは。

さて、なんたってcrematoryでありますから厳かな雰囲気であろうと心して侵入したんですけれども、まっ、そんな刺激的な雰囲気ではなく、人の声などしないのだけれども決して静かでは無いと言う場でありました。

で、ズンズンと入って行きますと橋がありまして・・・橋の下には川があり、その川岸では正に煙が上がっていたり、こちらでは唯今薪を積んで準備中と、いとも呆気なくその様が見られてしまったのでありました。

一番衝撃的だったのは「」さんが殆ど燃え終わったそれを竹の棒で突き崩すようにして処理していた事でありました・・・えっ、もっと大事にしないの?であります、が、灰は川に流して終わりのようであります。

対岸の高台には縁もゆかりも無さそうな人達が燃え盛る炎や消え掛かったそれの煙を眺めている訳です。
ずっとずっと座り続けて眺めているんですけれども、瞑想しているとか、教を唱えているとか、そう言うのでも無いんであります・・・これ、こう言う人ってインドにたくさん居ますんで、やっぱしインドの影響なのかと思ってみましたが、まず違うでしょう。

で、私は奥の方にあるらしい旧い寺院などに興味があったのでズンズンと石段を上って行ったんですけれども・・・そしたら、サドゥーが居た訳です。
おっ、フォトジェニックなのが居たと思って撮ろうとしたら金を出せと言うんで撮るのを止めました。
まっ、その後別のサドゥーですがバイクで食べ物を買いに行くのを見たので観光用のナンチャってサドゥーである事は間違いないと思います。
サドゥーはバクシーシ(インド方面で喜捨の意味)と言いながら100ドル、と宣いました・・・写真を2~3枚撮って100ドルでストぉ・・・ふざけんな、であります。

で、上の方の旧い寺院には英語の看板の一枚も無く、ナニがナンだか分からずにただ見ましたと言うだけに終わった訳でありますが、まっ、金は取るけど面倒は見ないと言うネパールの突き放した観光客に対する姿勢は嫌いじゃないので見ただけで十分と言う事で納得であります。

ああ、ここのトイレはアレです・・・水洗でとてもきれいでして、他の所のように寄付金箱も無く自由に使えます。
まっ、入場料が1000円以上ですからトイレくらいは無料じゃないと嫌になっちまいます。

そんな訳で、意外と静かで、しかしゴミだらけのヒンドゥー寺院を堪能して橋の所に戻りますと、行きがけに燃やし始めていたソレが殆ど燃え落ちたようになっていまして・・・ああ、成る程、所要時間は概ね二時間程度なのか、なんて事を勝手に思いつつ、聖なるパシュパティナートの核心部から離れた訳です。

で、もう一つ、この聖地の本堂があって地元の人は皆さん参拝に行くんですけれども、そこは裸足じゃないと入れない訳です。
で、石の歩道なんで裸足でも悪く無いんですけれども、自分はヒンドゥー教徒でも無いんで物見遊山の見物はもう良いでしょう、と言う事で止めました。

まっ、ナント申しましょうか・・・思ったよりも精神的に疲れちまったと言いますか、やっぱし何か重たいものを感じつつ、ダメルに戻って一杯やりたくなったので帰る事にした次第であります。

 完結まで後一話 つづく

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ヒンドゥー教のCremation

2015-12-30 20:14:19 | ネパール旅日記 2015

Pashupatinathへ行って見た その1

















Pashupatinathはパシュパティナートと読んで良いのかどーか?ネパール語の読みって自分には良く判りませんけど、まっ、勘弁して下さい。
で、「ナート」と付くのは「聖地」でありまして、ここはインド人が遥々礼拝に来る聖地なんだそうであります。
なんでもcrematoryの前を流れる川はインドの聖なるガンジスの源流の一つだそうでして、そんな訳での聖地巡礼らしいです。

で、詳しい事を書くとナニなんでアレしますが、日本でも昔し居た「」さんが全ての段取りと世話をしまして火を着けて最後まで炊き上げるようであります。

で、この場所は昔は王族などの高貴な人たち専用だったそうですが、今は金持ちも川上側の二つを使うのだとか。

いや、川下の四つは上流の飾られた台とは違って薪を組んだだけの簡素で質素なものでありまして、儀式も簡単でありました。

アレです・・・詳しく書けば面白いんでしょうけれども、不快な人も居ると思うんで端折ります・・・まっ、そう言う訳です。



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スワヤンブナート寺院

2015-12-28 14:58:47 | ネパール旅日記 2015

スワヤンプナート寺院へ行って観た

タメル地区の南西にある仏教寺院、スワヤンプナートまでは徒歩で1時間ほど。
まっ、迷わずにスタスタ行ければ48分くらいで行けるかも知れないが、たぶん、普通の人は歩かないと思う・・・カトマンズの雑踏の道は歩くと精神的に疲れるので嫌になる事間違い無し、です。


スワヤンプナート正面入り口(たぶん)


マイク真木さんが読経していた(多分人違い)


通称モンキーテンプル 猿に水をやる人

とても急で長居階段を上って行くと、間もなく頂上と言う左側に料金所が有った。
やるなぁ・・・もっと下であれば私は200Rsを惜しんで撤退する所なのだが、ここ迄登っちまったからには残り20段・・・登りたいじゃないかぃ? と。

で、何処の観光施設でもそうなのだが、外国人200Rs、ネパール人50Rsなどと格差をつけた料金設定が為されているのだけれども、しかし、外国人は確実に取られるけれども、地元国民は絶対に無料なのだ・・・カトマンズ近辺の何処の施設も全てそうだったので、腹が立つので料金表表示は外国人だけにして欲しいと思った。
気持ちの問題ですからね・・・ルールが守られない事に憤る訳ですから。


展望台からはカトマンズの街が一望できる

さて、汗をかきかき登って来た甲斐があったかと言うと・・・嬉しさも中位なりスワヤンプナート、でありまして、うむっ、初めて見ました、と言うのは大きな金剛杵(ドルジェ)だけでありました。
で、物の本に拠りますと、13世紀には既に存在したらしい寺でありますが、チベット仏教の歴史がもっと浅いと私は思ってますんで、どーなんだかなぁ~・・・寺が有ったとしても、現存する仏教ではないはずだよな、なんて事を思いながら眺めたのであります。



ストゥーバ ご本尊は大日如来 らしい


日本の真言宗でも使うドルジェ 巨大です

で、土産物屋が所狭しとありまして、色んなものを売っている訳なんですが、やっぱし、タメルの土産物屋を冷やかして買った方が安いな、と言う感じでして何も買いませんでした。
で、チベット名物を売る時の一つのパターンを見つけたんですけれども、自分らの父母ははチベット人で弾圧を逃れて来てここに落ち着いた、そして、チベットの伝統的な小物を商ってやっとこさ生活しているのだ・・・だから買ってくれ、と。
確かに、この寺の近くにはチベット難民の居住地が有るのは確かですのでホントなんでしょうけれども、あんまし協調されると退いちまうよな、と思ったのでありました。



仏教寺院なのにガルーダも書かれているような


持世菩薩 一番人気なんだとか

で、そもそも国民の7割か8割がヒンドゥー教徒なので参拝者もそっちが多い訳であります。
なので参拝方式もヒンドゥー式になっちまいまして、恐らくヴァスダラ・・・漢字では持世菩薩だと思う石仏もヒンドゥ色で赤く染まっている訳であります。



境内のヒンドゥー教ハリティ寺院の柱の彫刻


ヒンドゥー教ハリティ寺院は異教徒立ち入り禁止

ヒンドゥー教のボスはシヴァ神でありましょう・・・で、シヴァ神は情熱的で絶倫の神様で、美人の妃パールバティーと常に睦まじい訳であります。
それを讃えての事なんでありましょうか、ヒンドゥー教のシンボルに男根がある訳です。
なので町中の路傍からヒンドゥー寺院の柱迄、男根信仰は見られる訳であります。
なんか、この状況をネパール女性が好むとすると・・・歌麿ではない自分は少し引け目を感じる次第であります。


手の形から文殊菩薩と思うが 美しい乳です


これも文殊菩薩と思うが 定かでは無い 

向かい合った2体の観音様なんですけれども・・・どちらの菩薩なのか自分には分かりませんけれども、左手の形から推測して文殊菩薩かと思います。
まっ、シロートなので分からないのが本音であります。
物の本に拠れば、ネパール想像の神話の主役だそうで人気者なのだそうであります。
しかし、この顔つきと美しい乳はチベット仏教ではなく、間違いなく南方系の雰囲気だと思いますが・・・分かりませんけど。



コメント (2)
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ネパールの猿

2015-12-28 14:09:13 | ネパール旅日記 2015




ボス猿か?


気の弱そうな小猿を背にして母猿は・・・


猿 吠える!!!


抱き寄せる雄猿 恥じらう雌猿


流石に猿だわ 真似は出来ない


これ、動くなっ と言ったと思うのだが


んっ?・・・


なんぼ猿でも皮は喰わねぇんだよなぁ


世の中ってのは無常なものよ、と、言ったと思う

まっ、猿です。
説明してもしなくても猿なんで、余計な話しは省きます、が・・・
しかし、少しだけ付け加えるとすれば、一番下の「無常」を感じている猿以外は仏教寺院の猿でして、真言密教系の猿であります。
しかし、こいつらが悪い猿でして・・・あぁ、スワヤンプナートと言う、別名モンキーテンプルの猿なんですけれども、観光客の手に持つ食べ物を奪ったりするんであります。

いや、余計な説明は無用ですな・・・どうしたって猿なんですから。

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