じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

南風のたより

2020-03-31 20:19:24 | 日記
       南の島の話 2004年 第11号
    遠足・No.8 バコロドを後にして

さよなら バコロド・・・です

昨夜は自制心が邪魔をして羽目を外す事ができなかった私と致しましては、早々と就寝の後、スッキリした目覚めの元、みんなに寄ってたかって叩き起こされた次第であります。

朝食をマクドナルドでとったのでありますがまたもや金満市民の溢れる様にびっくり仰天であります。
私達一行の足下は通称スリッパーと言う、ゴム草履でありますが、マクドナルドのお客のほとんどはナイキやアディダスのジョギングシューズであります。

お客の出で立ちは、軽快なスポーツシャツにジョギングパンツやトレーニングウェアーであります。
みなさんジョギングやウォーキングで一汗かき、その後マクドナルドで朝食なのでありましょう。
ここはニューヨークか、六本木か?
まっ、どっちも朝の風景なんて知りませんが。

なんともフィリピン離れしたバコロドの風景に気後れし尻の座りが悪くなりましたが、しかし、やはりここはフィリピンだったのです。
店内のお客が食べているのはライスとチキンのセットでありまして、なんでマクドナルドなのだろうと不思議でありました。

バコロドからドゥマゲッティーに帰る一周コースは向きを変え南へ向かいます。
街を出てしばらくは海岸線と平行に走ります。
途中の景色は今まで見たものと大して代わり映えのしないものなのですが、塩田はネグロス島では初めて見た物でした。
ここはそれほど雨の少ない地域では無かったはずで、しかも今はまだ乾期にはなっていないし、天然乾燥の塩田が成り立っているのが不思議でした。

塩田の風景 遠目には田んぼに見えました

海岸線を走って行くとすぐ間近にパナイ島が見えました。
パナイの前にギラマス島と言う大きな島が有って、その島がパナイと重なって見える為とても近く感じます。
パナイ島の首都イロイロまではフェリーやバンカーや飛行機と色々な交通手段があります。
次回は是非足を伸ばしてみたいと思いますが今回は時間の都合で断念しました。
ネグロスオキシデンタルはオリエンタル州に比べると平野部が開け川が多いように感じました。
中小の川がいくつも有って川が生活に密着していることが伺えます。

フィリピンでは大型に属する漁船

大きな川が流れるBOGOと言う街(市)では水上の家があり家の周りには魚捕りの「フィッシュトラップ」が沢山見られました。
たぶんこの川は干満の差が大きくて引き潮の時の流れが早いのだと思います。
上げ潮で登った魚が下げ潮の時にトラップに入るように竹の魚道が造られていました。

水上ハウス 囲いは生簀

フィッシュトラップと水上ハウス

昨日ドラバーのBOBOにもう少しだけゆっくり走ってくれるようにお願いしたのですがあまり効果は無く、今日もBOBOは軽トラのエンジンを唸らせ目一杯とばしてくれます。
お陰で撮りたい風景のほとんどをやり過ごしてしまい消化不良になって来ました。
水中でもそうですが団体行動では写真は撮れませんね。

      ですが・・・まだしつこく続きます。

 (2004年 4月 書きました)
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ちょっとした しあわせ

2020-03-31 17:38:49 | 日記
ちょっとしたしあわせ・・・漢字で書くと「鳥渡舌幸」とでもなりましょうか・・・まっ、早い話が晩酌の話であります。

居酒屋が好きでありまして、モツの煮込みや焼き鳥や厚揚げなんてのが好物であります。

いや、呑む方は節操が無く水やお茶でなければビールでも焼酎でも酒でもなんでも良いのであります。

で、本日は無性に焼き鳥が食いたくて居たわけですが、こんなご時世ですから居酒屋には行けず、で諦めていた訳であります。
そしたら、どうした風の吹き回しだったのか家の者が足を伸ばして美味い焼き鳥を買ってきてくれた訳であります。
序でに厚揚げも。

いや、焼き鳥は店で焼きたてを食わなくちゃ、なんてのは百も承知二百も合点ですが、冷めたって美味い焼き鳥だってある訳で、その店は少し遠いんですが今日はそれを食った次第であります。

私ゃ皮とレバーなんてのが好きなんですが、これは程よく焦げていないと嫌なんであります。
で、今夜の焼き鳥はこんがりなんて事では無く焦げの一歩手前まで焼かれているんで香ばしさが並の物とは違うのであります。

で、厚揚げなんですが、これは東北風でして・・・いや、分かりませんけど他所の地方の居酒屋ではお目に掛かったことも無いのでこっちの方の物と解釈しているんですが、厚揚げに挽き割りの葱納豆を入れて焼くものであります。

いや、今夜はビールだったんですが多くは呑みませんでした。
程好い感じに気持ちがぽーっとしたところで焼き鳥も串だけになって晩酌はお開きでありました。

巷ではコロナ絡みで沈んだ話ばかりが聞こえる訳ですが、今の所自分にはなんの害も無く、平穏であります。
で、焼き鳥の串を咥えながら見たテレビは志村けんとコロナでありましたが、焼き鳥の味は重いニュースを軽く凌駕し、不謹慎かとは思いますが私は「鳥渡舌幸」に浸っていたのでありました。

まぁ、焼き鳥で幸せになれるなんてのは貧乏人の特権と思いますが、こう言う御時世ですから、どちら様も御身に見合った軽い幸せなんてのを拾って乗り切る・・・いや、大きなお世話でありましたかね。



コメント (2)
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南風のたより

2020-03-30 16:46:17 | 日記
  南の島の話・・・2004年 第10号

  遠足 No.7 バコロド


やっとバコロド・・・です

バコロドに到着して一番最初に感じた事は、街が綺麗でした。
整然としたフィリピンらしく無い街と言う印象でした。

私は1997年に買った地球の歩き方を参考書にしているので情報が古く、ここバコロドも私の参考書ではセブなどの大都市に通じるものが有ると書かれていました。
しかし、郊外から市内へ入る道路の幅はセブシティーなどよりもよっぽど広く、市内に入ってからのメインストリートの広さもバコロドの方が上だと感じました。
もっともセブシティーは道路が広くても車の台数も遥かに多いので窮屈に感じるのかも知れませんが。

市内に入って車の違いにも驚きました。
ドゥマゲッティーでは当たり前のイージーライド(軽トラ)がほとんど走っていないのです。
走っている車はRV車が多くパジェロの新型やホンダのSRVなどが当たり前のように走っているのです。

私は一目で田舎者と分かる軽トラの御一行として見られている事に気がつき引け目を感じたほどでした。
日本人として、フィリピンで物質的に引け目を感じたのはこれが初めてでありました。

ジプニ-も同様にドゥマゲッティーで主流のボンネットトラックの改造型は少なく、比較的新しい日本のキャブオーバートラックの改造型がほとんどでした。
ブィハイヤーではキャラバンやハイエースよりも韓国のKIAのワンボックスが多く、ここでもじわりと日本製が後退している様子が伺えました。

イージーライドが少ない理由は貧富の格差ではないかと思いました。
バイクはドゥマゲッティーと同様に多くホンダとカワサキが目につきました。
そしてバイクの磨かれ具合からどれ程大切にされているのかは容易に分かります。
そこで思ったのは、バコロドにはバイクとパジェロの中間を埋める階層が少ないのではと推測しましたが、真相は如何に。
言い換えれば、ドゥマゲッティーのように小金持は少なく、大金持ちか貧乏人の二極化の街なのでは無いかと思うのです。
それを裏付ける様子は裏通りに入って簡単に見る事が出来ました。
とくに港の方に行くとスクオッターのバラックが見られ表通りと一線を画する一帯があるのでした。

街の写真は陽が落ちて薄暗かったので撮れませんでした。
いや、ジョリビーよりもマクドナルドが目立つフィリピンらしく無い街にシャッターを押す気が起きなかったと言うのが本音です。

バコロドの街に入ってからジェフリーの従兄弟の家へ行くと言うのであちこち探して走り回りました。
数年前に一度来た事が有ると言う記憶だけでそこへ行こうとして本当に辿り着いてしまったのには恐れ入りました。

ダイビングでもジェフリーやロイは水中でコンパスを必要としません。
この方向感覚は野生動物のもので人間の感覚ではあり得ないように思いますが、彼らの耳にはピアスが着いているのでそれがコンパスの代りになるのかも知れません・・・うそです。

簡易ビリヤード 私は1勝もできませんでした

ジェフリーの従兄弟の家のそばの空き地で簡易ピりヤードを見つけました。
呼び名は「プール」でルールも遊び方も全く同じです。
フィリピンは世界チャンピンが何人も出ている国ですから、ビリヤードはとても盛んです。
普通のビリヤード台をふた周り程小さくしたものが遊び用に売られていてバランガイホールやちょっとした空き地の小屋に見られますが、このベニヤ板で作られたプールはそれよりもまだ下のクラスのゲームのようです。
ここはフィリピン、博打好きの集まりですからゲームでは当然小銭が賭けられていました。

食後の腹ごなしにボーリングをしようと言う事でゴールデンフィールドと呼ぶ歓楽街らしき場所に行きました。
歓楽街と言っても日本人の想像するそれとは比較にならない規模で街と言うには小さすぎるかも知れません。
しかしフィリピンではこのスタイルは比較的珍しく、ホテル、レストランが数軒、カラオケ数軒、ゴーゴーバー数軒、ボーリング場、コンビニなどが集積してそれを取り巻くように駐車場が完備されています。

さて、ボーリングはフィリピンでも人気で、約20レーン程のボーリング場は満員でありました。
待ち時間1時間と言われたので待つかと聞いた所、1時間と言われたら2時間は待つのがフィリピン流だと言うので残念でしたが諦めました。
参考の為に見るだけと中に入ってびっく仰天。
施設が旧いとか、手動式でピンを人が並べると言うのは過去に経験しているので驚きません。
ここには日本の30年前程度の設備は有りましたのでレーン管理は自動です。
何に驚いたかと言うとボールです。
ボーリングのボールに指を入れる穴が無くおまけにボールの大きさはヤシの実程度と小さいのです。
私はこれは子供用かと思い他のレーンも全部見渡してみましたが見事に全員小玉ボーリングをしていました。
さすがにスリッパの人はいませんでしたが靴は何でも良いようでした。

ブチョックの説明では、小玉ボールは練習用で試合では指の入る普通のボールを使うのだそうです。
そしてバコロド在住の従兄弟が言うには、街の中心部にはスコアが自動で掲示される最新型が有るそうです。
最新型はボーリングシューズを履き、ボールもレギュラーのみとのことでありました。

何故こんなゲームが発達したのかを想像してみました。
バコロドの庶民がボーリングを楽しめる頻度は相当に低く、まともなボーリングの玉を投げられるようになるまで練習する機会、時間は無いと思うのです。
ゆえに、普通のボールではガーターに吸い込まれてゲームにならず小さなボールを真正面から転がし少しでもピンに当りやすくしたのだと考えるのでありますが・・・貴方の考えは如何に? 

ボーリングに溢れた我々は落ち着き場所を探してうろうろしたのであります。
ビキニバー、映画館、レストラン、カラオケ、いろいろ有りそうですが実際覗いてみると大したものは無く、値段ばかりが一丁前な夜の街と言う感じで、フィリピンの地元の人はせいぜい映画館やボーリングとカラオケを利用する程度のようです。
ビキニバーなどに入って行くのは外国人や他所の街から来たフィリピン人のようでした。
と、言う事で品行方正な我々も他所者なので遠慮無くビキニ-バーに突撃しようとしたのであります・・・ジェフリーの言うバコロド美人に一目見ようと。

ビキニ-バーと言うのを御存知ない人が多いと思いますので・・・えっ、読んで字のごとしだろうって? そうです。
その通りでして、ビキニ姿の女性が踊っているバーなのでビキニバーでただそれだけの事です。

入り口に近づくと「maayong pagabot」・・・いらっしゃぁーぃ、と言う感じで声が掛かります。
様子を見ようと近づけば、さあさあ入って、ねっ、おねがい、てな感じの甘い声を発しつつ凄い握力で腕をつかんで離しません。
この勢いと甘い声に釣られた鼻下長男や下心有造は、でれぇーっとなって怪し気な赤やピンクの電球が点滅、明滅する中に吸い込まれて行くわけであります。

腕を引っ張る彼女に私は、拙いビサヤ語で「asa ka gikan ? ikaw asa ka?」と言うと「dumagute」と一言。
ここはイロンゴ語のはずなのに話す言葉がビサヤ語だったので訊いてみた訳であすが、なんとぉ〜彼女はドゥマゲッティーからの出稼ぎだったのであります。

バコロド美人を観察しに来たのに、突然ドゥマゲッティーから来たと言われてはいかに美人とは言えども不合格!!!
かくなる上はやはり中に入って確かめるしか手は無く、本当は入る気は無かったのでありますが、ちょっとだけ覗いてみることにしたのであります。

そんな訳で仕方なく店内に入ったのですが、そこはやはりフィリピンで何処に行っても大した違いは無く、ただ他の地域よりも本の少し美しい娘がいる程度でした。
あまり代わり映えのしない娘達の踊りも別段どうと言う事も無く、ほんの少し他の地域より色っぽい程度の事でしか有りませんでした。
私の隣に座った娘はちょっと美人なのでムフフフな感じではありましたがレディースドリンクおねだり総攻撃に遭いまして、このままでは財布がパンクすると思った私は、滞在時間40分程度で心を鬼にして撤退を決定したのであります。

さて、BOBO、エリックなどの提案で次はカラオケに行こうと言う事になりました。
カラオケはそれこそ何処もいっしよで、ドゥマゲッティーもバコロドも違いはありません。
したがって書く事も無いのでありますが強いて言えば、ピタリと寄り添ってデュエット曲を歌ってくれようとする女性がほんのちょっぴり美しかったりする訳であります。

      バコロドの夜は更けて・・・明日もまだしつこく続きます。

 (2004年 4月 書きました)
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コロナ疲れしていませんか?

2020-03-30 16:04:15 | 日記
いや、マジで我が街仙台もコロナに汚染蔓延侵蝕されたと確定ですね。

まっ、東京ほどの人口は無いのでその勢いと数はまだ知れてますがここ3日、連日出てますから。

連日ででいる・・・? これが宝くじの一等とかなら他人の幸せを羨ましく妬めば良いだけですが、出てくるのがコロナの感染者ではシャレになら無い訳であります。

あれ・・・今朝ラジオを聞いていたら「今朝の通勤は寒かったです」と言うので、東京はそんなに寒いのかと思ったら大間違いでありました。
いや、なんとぉ〜東京の通勤電車は窓を開け放して走っているんだそうでして、そりやぁ寒いのも頷けます。

どなた様も少なからず大変なんですね・・・ほんと、皆様頑張って生き抜きましょうね!!!

欲しがりません勝つまでは!!!

なんて気持ちで「武漢肺炎」と戦いたいと思いますが・・・相手が見え無いだけに厄介であります。

声はすれども姿は見えぬ 君はチャイナの武漢肺炎

いや、ナンでもカンでも自粛してばかりいたら経済が行き詰まって病気で死ぬのか食えなくて死ぬのか、何て騒ぎになる日も無くは無い・・・まっ、有り得る状況になっているんですが、日本国政府はギリギリの対応の綱渡りで躱そうとしていると私ゃ思う訳です。

「武漢肺炎」を恐れて都市の封鎖とか簡単に言う声もありますが、日本国ってのは小さな島国だなんて思ったら大間違いでして、人口番付では世界で10位な訳です。
で、GDPは腐っても鯛でして、世界第3位の大国であります。

日本国丸はそんなに簡単に止められる船では無く、軽く方向を変えるったって、舵を切っても船首が回頭するまでには時間のかかる超大型船なんであります。

で、今ニュースを見聞きしそれのコメント欄などを見ていると政府批判がやたらと多いんですが、自分に言わせるともそんなに日本が嫌なら好きな国に行けば良いじゃ無いか、となる訳です。

で、政府の対応はどこそこの国と比べて遅い、なんてのが多いんですが、国はそれぞれ事情が違う訳でして同じになるはずが無いでしょ、と思うんであります。

そして、一番腹がたつのが「武漢肺炎」騒動につけ込んで「日本下げ」を企む反日マスゴミであります。

なんだこの記事のタイトルは・・・中身と一致して無いどころか、嘘だろうが〜!!!

いや、悪意しか感じ無いタイトルでして、本文にそんなことは書いて無いどころか日本の技術で新しい正確な検査キットが開発される、とある訳です。

これはJBpressはこんなタイトルで出してい無いのをYahooが改竄したものかは分かりませんけれども、悪意以外に考えられ無い質の悪さであります。






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世の中って複雑ですね

2020-03-29 11:01:27 | 日記
いや、個人の生き様でさえ単純では無いのに、個人が1億2600万人も集まった日本国をまとめるってのは並大抵の事では無いと思うのであります。

ちなみに世界の人口は77億1500万人で、年間概ね8000万ほど増えているのだそうであります。

77億の民が蠢く様を想像したら不気味と思いませんか?
大量に蠢くものとしてすぐに思い浮かぶのが「蟻」ですけれども、人間はあれほど秩序立っていませんので地球上を右往左往しているんでありましょう。

いや、日本国なんてのは革命や軍のクーデターもまるで心配いらない国でして、安倍政権がひっくり返ったってどーせ似たようなもんでしょ、と私を含めた日本国民は思っていると思うんであります。
しかし世界の国では安定した政権なんてのは稀でして、安定どころか、生まれて死ぬまでミサイルや迫撃砲に怯えて暮らす人だっている訳であります。

そんな事を思うと、世界がまとまるとか、同じ思考で歩調を合わせるなんてのは絶対無理、と私なら諦めます。
しかし、それだと強い国だけが得をして弱い国は毟り取られるばかりなので、妥協して仲間になってお裾分けをもらおうと、一応まとまる訳ですね。

で、そこに有るのは「利害」でして、利が無く害ばかりだったら手を組む必要は無い、というよりも反目しますね。
なので、世界をまとめるには「飴」が必要なんですけれども、事はそんなに単純では無く、時に「鞭」で叩かなくてはならなかったりするから、結局世界は纏まらないのであります。

で、弱い国は強い国と手を組まないと生き延びられない訳ですが、さて、日本は「飴」はそこそこ持っていますけれども「鞭」が無い訳でありまして、弱くは無いけれども歪な強国だと思うのであります。

早い話が、日本が諸外国と仲良くしてもらおうと思ったら「飴」を差し出すしか手は無く、逆らってくる国に振るう「鞭」が無いのであります。

だから日本は諸外国に対して「弱腰」が目立つのは否めないんですけれども、その本筋は「鞭」が無いことよりも自国の法律が鞭を持てないように縛っていることが原因と思う訳です。

で、「飴」は経済で「鞭」は軍事力と解釈して良い訳ですが、日本国内ではどーいう訳か経済と軍事力は表裏一体なのだという認識が希薄だと思うんであります。

いや、軍備増強なんて言うとすぐに侵略とか、戦争なんて単純な話にすり替えられてしまうのは頭の良い左翼系の人たちが戦後一貫して頑張ったからと思いますが・・・まっ、いいでしょう。

さて、今書きたいのは日本や世界がまとまらない理由なんて大袈裟なことでは無く、せめて視点をもう少し広げませんかね、という提案なんであります。


まっ、根底には「飴」しか使えない日本国の苦しい立場があるんですけれども、上記の記事を読んだら世界に対する日本の役割と言いますか、とくにコロナ騒動後のオリンピックの持つ意味が私の中で変わったのであります。

何と申しましょうか・・・オリンピックの延期が発表になった途端に日本政府はコロナの検査を増やし、だから感染者数が増え出したと。
言い換えれば、オリンピックを開催したいがために検査数を絞り感染者数を増やさなかったなどの批判が実しやかに言われている訳であります。

しかし、延期であろうと中止であろうと日本政府の思惑など入る余地は無く、また決断への過程も私らが考える程度の単純なことでは無いことが記事からは容易に伺える訳です。

最近何度か読み返している本にマキャヴェッリの君主論があるんですが、これが今の安倍ちゃんにピッタリ当てはまっているから面白くて読むんですが・・・マキャヴェッリは、君主や国のトップはどんなに良い政治をやっても一定数の反論があり、国民を等しく扱うことは不可能と書いている訳でして、それを踏まえると安倍ちゃんは良くやっているなとしみじみ思うのであります。

で、自分も含めて日本国内の世論はなんだか日本だけのオリンピック的論調が多いんですけれども、それは視野が狭かったなとこの記事を読んで反省した次第であります。

で、BBCの記者が言うように来年のオリンピックの意義はとても大きなものになった訳でして、これは日本国民の意地と誇りにかけて成功させたいと思ったんですけれども・・・金は無いのでそっち方面のご協力は辞退させていただきます。

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