身体の線に沿ってやさしく流れるように吹く風が印象的だった。熊本県球磨郡湯前町の城泉寺。
国指定の重要文化財、板間というか本殿の周囲は足の裏から健やかになるような感触で何度も何度も歩いた。茅葺きは数年前にやり変えたそうですが今は職人さんがいないので大変だったそう。城泉寺を守る89歳のじいさまは腰が曲がってしまっているのにいつも一人で全部の草を刈る。とても美しい佇まいは代々しっかりと守ってきた人々がいたからでしょうが、さて山北のじいさまの次は?全国どこでも同じ課題が迫っています。
東峰村も同じくです。放っておけば自然と日本文化が消え去るのみですが、この地味でとても大事な仕事を繋ぐことは、実生活でいかに活かしながら維持するかの具体例を作っていくしかないのではないかと考えています。そのアイデアは全国共通の課題を抱えている地域の連携の中からいくらでも出てくるでしょう。共感する人々、地域を繋ぐ仕事がまず必要です。まもなく具体的にやっていきます。