東日本に向けた新しいまちづくりを目指すためにこれまでの参考になる動きを再掲します。歌でいうとリバイバルでしょうか?きっとお役に立つと感じますので。復興で停まらずに新しいゼロスタートのまちづくりへ!
2010年1月26日のブログ。2009年8月に水害に見舞われ20名の死者、不明者を出した兵庫県佐用町に3日後に現地入りし、年末まで継続して情報発信を支援した経験から。人口は当時約2万人です。
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久しぶりに大変辛い編集をしました。
昨年の夏、台風9号に伴う水害で大きな被害を受けた兵庫県佐用町の番組です。8月9日以来何度も何度も通いましたが日に日に復旧される町の姿にもかかわらず、想像をはるかに超えた被害による住民の皆さんの心の傷はとても深いものです。水害で町のケーブルテレビも一時停止状態でした。わたしたちもお手伝いしましたがちょうど一年以上前から住民ディレクター、まちかどカメラマンという町民の方々が活躍されていたので記録の中心になられ住民自身による記録を行政と共同でつくってこられました。
ご自分の家族や親戚、家屋、店舗などが被害に合い、知り合いの方の悲しい場面に直面された方も多かったのですがその皆さんが一丸となって制作された
「住民の住民による住民のためのテレビ番組」が完成したといっても過言ではありません。
年末に何度も何度も議論しながら被害に遭われた住民一人一人の気持ちを刻み込みながら慎重にまた着々と貴重な作業を積み上げられました。完成したのは30分番組でした。その番組をお借りしてわたしはスカパー!e2のプリズム制作番組「日本の國から」で14分にする編集をしていました。映し出された佐用の現実を見るのも辛いのですが、この番組制作に関わられた皆さんの撮影素材を半分以上カットする作業が困難で本当に久しぶりに辛い編集でした。
こういう番組が住民と行政の協力の中から産まれてきたことで深い感動に震えると共に実際の佐用町は厳しい現実ですが明るい未来を見ます。ぜひ多くの方々に見ていただきたく衛星放送だけではなくわたしの「八百万人紀行」や佐用町の地域SNS「さよっち」はじめいくつかのSNS、また熊本のケーブルテレビ等できるだけ多くの方に見ていただきたいと心より叫びたい気持ちです。
まもなく「八百万人紀行」にて特集しますが番組だけではなく制作のプロセス、真剣な議論、結果的に最強のメディアリテラシーとなった背景等も詳しくリポートしていこうと考えています。
「八百万人紀行」http://www.yaoyorozu-hito.jp/