竪琴のブログです♪

竪琴(ライアー)は、癒しの音色が魅力の弦楽器。指の腹で弦をなでるように演奏します。

花草さんより、工房便り③

2020-08-12 16:59:04 | 日記

工房便り〜新竪琴つくろ〜!③

こんにちは、花草さとみです。暑くてやはりいつもと違う夏、竪琴には何かと助けられている私です。
練習し自分の成長や音楽を楽しむ。そして工房での作業もまた貴重な時間となっています。
皆さまいかがお過ごしでしょうか? 
今日の竪琴便りは…


あれ?ハートはどうなった?と思った方…すみません、ちょっと浮気して違う竪琴作ってます!
110%ハートちゃんはまた続きを始めたらご紹介しますね。

写真は製作中のエッグちゃん箱型モデルになります。エッグちゃんは元々ソリッドモデル。
キラリとしつつ優しい音色が魅力なのですが、箱型にしたらどんな感じ??という興味がワクワク。
展示品になるはずの作りかけのエッグちゃんを箱型にしてみようという事になりました。
(ここでは空洞部分がない楽器のことをソリッドモデルと呼んでいます。)

箱型モデルになる…という事はつまり中身を空洞にする必要がありまして。
箱型モデルにしては少々効率が悪い感じもしますがちまちまとくり抜いてみました。
木を贅沢に使ってしまっています!(通常の箱型はざっくり言うと表板、裏板、横板を組み立てるので掘る発想ではないのです。)
そして空洞になると楽器自体の耐久性が無くなるので力木という梁となる骨組みを入れます。

次の写真はタイトボンドで圧着中の力木です。

私の好みにより楽器の中身を綺麗に仕上げずに掘りっぱなし!!という職人さんもびっくりな状態で進めています。
でも裏板の部分をノックするとカンカン!!という乾いた響く音が。これは期待出来そうです。
期待出来ない音はコンコンという感じで…ドアチャイムを作った時に経験済みです(^^;) 超少ない経験も色々と役に立っております。
裏板を薄くし過ぎないというのもエッグちゃん独特の音色が少しは残らないかな?と思ったりして。

実は裏から掘る構想もありましたがドアチャイムの経験から表から掘る事に。
手彫りのソリッドライアーも表から掘ってありますが裏板はパラボナアンテナの様に音を反射したり、表板は薄い方が音を伝えやすいかな??と想像したり。意図を形にするのは大切ですね。

そして見た目の決め手となるサウンドホールですがリーアノンの小ちゃいバージョンにして、お店のラインナップに並ばせて頂こうと狙っております。笑 音が良ければですが…。
サウンドホールの形はエッグちゃんに意外とピッタリで急に可愛らしい雰囲気になりました!どうですか?

1枚目の写真はほぼ完成っぽいですが、ここから形を整えて塗装したり、駒(ギターでいうサドル)を作ったりピン埋めたり…とまだ完成にはしばらく時間がかかりそうですよ。

果たして思ったような音になっているのか?
今のところとてつもなく軽い!!という驚きが一番で弦を張ったら壊れたりして…という心配もよぎりますが完成を楽しみにしています。

と今回はこんなところで。
次回は一体どんな展開になっているのか?!
おたのしみに♪