各地の記録的な大雨により、大きな被害の様子をニュースで見て、やりきれない思いです。大切な人を失い避難生活の中で、心身ともに疲れ…、私だったら、子供に気づかれないように毎晩泣いてしまうのではと思います。
大変な中、どうか前を向いて歩まれるようにと祈るばかりです。
現実を受け入れられないほどの困難な状況に置かれた時、音楽は自分とともにあるだろうか…もし楽器がなかったら、小声で歌ってみたりするだろうか…。だとしたら、どんな歌?
明る過ぎず暗過ぎず、穏やかで。少しずつ自分を励ましてくれるような歌でしょうか…
こんな時、皆さんならどんな音楽を求めるでしょうか。
人に聴いてもらえるようにと意識した時、演奏の仕上がりにはどうしても時間がかかってしまいます。ただ今はレパートリーを広げたくて、日々精進という感じで取り組み、リクエストに応えられる自分に近づきたいなと思っています。
最近取り組んでいる一曲に、「チキリン・デ・バチン」という曲があります。
初めてタイトルを見たのは10年以上前、ノリノリのサンバみたいな曲?かと思ったのですが(ただ曲名の響きの印象で(^-^;))
実はそうではなく「バチンという居酒屋に、花を売りに来るチキリン君」に、「辛い思いを分かってあげられずごめんよ、、」と伝えている曲なのですね。
ピアソラ作品と知って納得。哀愁漂うメロディーで切々と訴えかけてくる感じが強烈に印象に残り、長らく心の中にありました。当初フルート&ピアノのデュオで聴いたのですが、ギターソロなどもあるようです。楽譜を手に入れたので、移調して頑張って取り組んでいます。
そして今年はベートーヴェン生誕250周年。今はコロナの影響で第九などの演奏も難しいのかも知れないですが、私自身は最近、「エリーゼのために」に取り組んでいます。中間部からの速いテンポの部分を竪琴に移し替えてどう弾くか、ようやく自分なりの答えが出てきました。もう少しで完成です。
ショパンのエチュード「エオリアンハープ」。これは竪琴を弾き始めた頃から試してみたい思いがありました。ただとにかく音多く臨時記号多く、長く、、楽譜を見てはため息。。
ゆったりと竪琴で弾かれるショパンのエオリアンハープの調べを想像しながら、いつかは…と夢見ています。かなり長い目で見て、ゆっくりと、、いつかは仕上げたいと思っている曲なのです。
きっと楽器の響きに合うだろう!と思った曲の、音を選んでいく作業は、地道で、山登りと似ていると思います。…途中で放り出すことも多々あります(^-^; そしてまた引っ張り出してみたり。。
竪琴を手にされた方々に、どんな曲を弾きたいかお訊ねして、一緒に弾けるようになるためのお手伝いをするのが私の役目でもあります。
これからも地道に出来ることから、こつこつと皆さんと共に音楽作りをしていきたいと思っています。
楽譜は「埴生の宿」、左手を使わないで弾けるハ長調バージョンです♪
(楽譜写メしただけで見づらくてすみません。)