竪琴のブログです♪

竪琴(ライアー)は、癒しの音色が魅力の弦楽器。指の腹で弦をなでるように演奏します。

パールマンのヴァイオリンから思うこと。

2019-04-10 22:56:17 | 日記

私の通った高校は音楽専門教育で、どっぷり音楽漬けの生活でした。周りの友達は皆ライバルで、しのぎを削って練習に明け暮れる日々でした。
担任のY先生は、東京芸大の楽理科出身で、ヴィオラを弾かれました。授業の内容はあまり覚えていませんが(汗)、著名な演奏家のビデオを見せたりして下さったのを思い出します。その中にソプラノのキリテ・カナワやヴァイオリニストのイツァーク・パールマンの演奏がありました。

パールマンは小児麻痺により身体が不自由なのですが、伸びやかで遊び心に満ちた演奏が素晴らしく、「ヴァイオリンって、何て自由で楽しい楽器なのだろう!」と、映像を見て思ったことを覚えています。

実はつい先日、ラジオでパールマンの演奏を耳にしました。演奏していたのは、「シンドラーのリスト」、「シェルプールの雨傘」。オーケストラをバックに、歌心に満ちた抒情的なヴァイオリンの響きを、映画音楽の中で聴かせてくれました。
あんな風に音楽ができたら素敵だなあと思わせてくれるパールマン。その自由で伸びやかな演奏は、懐かしく当時を思い出させてくれました。

音楽は本来、自由で楽しいものであるけれど、高度な技術や思考が必要な曲では、やはり研鑽が必要になってくるように思います。どんな風に楽器と関わりたいかにもよりますが、自由に伸び伸びと演奏できるようになるために、パールマンも練習しただろうと思います。
…研鑽という背景を感じさせず、しかも楽しむことができるなら、それはとても幸せなことですね。

これまでに、私は小学校のブラスバンドでは音楽をする楽しさを、ジュニアオーケストラでは音楽する厳しさと達成感と喜びを、そしてピアノでは、練習の大切さや、音楽の緻密さ素晴らしさを学んだように思います。
竪琴でもこれまで色々と感じてきましたが、さらに多くのことを発見し、感じ取っていけたらいいなと思っています。