川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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ストックホルム症候群

2024年10月05日 | 人間心理・心理学
ストックホルム症候群。

銀行強盗に監禁された被害者が、加害者の強盗に対して、同調してしまう。

ストックホルムでの銀行強盗事件がきっかけで、この名称になった。

似た事例で、リマ症候群とかある。リマの日本大使館のあの事件でも似たような心理状態になった。

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要するに、同じ場所に、長期間いると、好きになってしまう。

心理的・精神的な分析はさておき、これって、人間の本能。

同調圧力には、いろいろあって、いい同調圧力もある。

丸1日とか丸2日、同じ場所にいると、同調圧力が働いて、同情する。10年近く前、最高裁判事にもなった大先輩の弁護士に誘われて、そういう自己啓発セミナーに出たことがあった。2日で15万円くらい。

丸2日、一緒の空間にいると、その仲間に、影響される。チームを組んで、ゲーム的なことをすると、仲間と一緒に成績上げなきゃ!ってなる。

そのセミナーは、「同調圧力をテコにして、コミュニケーション能力を開発する」感じだった。「同調圧力を使ってリーダーシップの扉をこじ開ける」みたいな感じ。

私にもこういう経験があるから、「一緒にその場にいるだけで情が移る」って同調圧力のことはイメージできる。

実際、皆様の恋愛体験でも、「たまたま同じ職場だったから」「同じクラスだったから」惚れた、ってのが多いのではないでしょうか。

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この、「近い人を好きになる」心理状態って、企業でテレワークにするかしないか、にも関係する。

出社すると、同調圧力が働く。チーム感が働く。自分ごとになる。自責する。他者に関心が高まる。

一方、テレワークだと、同調圧力が低くなる。チーム力が弱くなる。他責する。他者に無関心になる。

こう言えないだろうか。

日本でも、アメリカではもっと、コロナ終わって、みんな出社しろ、的になっている。

これって、ストックホルム症候群とかと関連する、「その場にいる人に情が移る」効果から説明できないだろうか。

こういう研究と分析は見たことないですが、きっと探せば見つかるはずだ。


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