渡部昇一の息子の玄一さんが、父親の渡部昇一が
どんな人に対しても侮蔑的態度を取らない
人だったと回顧している。
ほんとうかどうかは分からない。誰だって人間だ、しかも渡部昇一は天下を的にして論争したこともあった。
腹が立つことも多くあっただろう。彼のような碩学から見ると、軽蔑したい相手は山程いただろう。侮蔑の念を吐露したことも(息子の知らぬところで)あったかもしれない。
でも。
いいじゃないか、このエピソード。
どんなに激しく論争しても、相手に対して侮蔑的態度を取らなかった、ってのが。
ちょっと感動したというか心を動かされたので、私も、侮蔑したくなる方に出逢ったとしても、その侮蔑の色を示さないように、修行したい。