むかしは

私が幼稚園に通っていた頃だから、６５年程前のこと。

私の家は徒歩で通うほどの距離だったが、通園バスに乗りたかった。

遠くの友達と一緒にバスに乗って、何度か遊びに行ったことがる。

運転手や同乗の先生が知らないはずは無い。

それでも友達と一緒に降りて、散々遊んだ挙句帰路につく。

そこから家までは４ｋｍほどあり、今でも良く歩いたと思う。

友達の親は私の家を知っていて、この道をまっすぐ帰れば着くと教える。

多分４時はとうに過ぎていたに違いない。

６歳前後の子供が一人、てくてくと歩く。

多分声を掛けてくれる大人もいたに違いない。

当時、人懐っこい私は応えて応えていただろう。

そこには当たり前の信頼関係があり、大人が優しく見守ってくれていた。

家は商売をしていて、子供が遅くなってもそれほど心配しなかった。

何も無かったかのように、一日は終わったはずだ。

バスに乗って遊んだ後、他の友達の家に立ち寄ることもあった。

近所の子供よりも、遠くの友達と仲が良かったこともある。

今は昔、のびのびと幸せな世界だった気がする。

みおとされたひがい

台風１４号のニュースはほとんど語られない。

静岡県下だけの限定被害だったからだろう。

娘の街ではなんと１１００軒以上の家が床上浸水したそうだ。

そして今、断水状態が続いている。

水害の場合、インフラが止まる被害が大変なようだ。

今回、電気は半日程度で復旧した。

しかし、水道はもう二日出ていない。

不確定情報では、あと四日程度で復旧の見込みという。

下道道が利用できているかは判らない。

トイレは水で流して利用していると言うが、心配だ。

タンク方式でも下水方式でも水害の後は問題が発生する。

下手な利用をするとその内に溢れ出すことがある。

オール電化なのでガスは利用していない。

しかし、水道が利用できないのは大変だと思う。

道路の水は退いたそうだが、残された車や漂流物が置き去り。

各地で通行止めとなっているそうだ。

車が駄目になったのも痛手だ。

シートの上まで水が上がったそうだ。

そこで、会社から車を１台借りられたそうだ。

夫は在宅勤務が出来るようなので、その車は活躍しそうだ。

娘は会社をどうするのだろう。

休むしか無いのだろうな。

学校も保育園も休校。

子供達も窮屈だろう。

この暑いのに、二日も風呂に入れていない。

なんとか救援の手を差し伸べたいが、今のところ何も出来ていない。

除菌用ティッシュでも大量に送ってあげようか。