(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

ペルー マチュピチュ目前 危機一髪

2005-05-31 | ペルー
クスコとマチュピチュを結ぶ路線は、ペルー鉄道唯一のドル箱路線です。

マチュピチュまではこの鉄道を使うしかないので、運賃はぼったくり価格、クスコからマチュピチュを往復すると遺跡の入場料も合わせて財布の中身がふっとびます。

鉄道しかないと言いましたが、長期旅行者の中には線路の上を、途中トロッコ列車をヒッチハイクしながらマチュピチュまで歩いて行く人もいます。
世の中どこでも強者はいるものです。


時間は無いけど、お金はある僕(笑)は、ビスタドームという屋根にもルーフが付いた最高級の車両でマチュピチュに向かいました。

窓の外の景色を見ながら優雅な鉄道の旅をしていたのですが。

突然頭上でごつっと音がしました。



そしてわらわらと集まってくる乗務員。
どうやら岩(石?)が僕の座席の真上のルーフを直撃したようです。

心配そうにルーフの傷を調べる乗務員。
無線で頻繁にやりとりをする乗務員。

彼らの姿を見て、初めて危なかったの?って気付く僕。

そんな中、なぜか一人笑顔の女性乗務員。Why?


↑が直撃したルーフ。
石が当たった跡がわかりますか?

結果的にぶつかったのが石だったから良かったものの、もし大きな岩だったらって思うと
翌朝の新聞には「日本人1名、憧れのマチュピチュを目前にして死す」なんて見出しが踊ったかも知れません。

ふぅ、助かって良かった。


ペルー あなたは13角の石を知ってますか?

2005-05-30 | ペルー
クスコと言えば、インカ時代の石組みなわけで、その中でも有名なのが12角の石
ガイドブックには意外と見つけづらい所にあるなんて書いてあるのですが心配要りません。

なぜなら、12角の石がある通りには、少年ガイドがわんさかといるからです。
頼まなくっても勝手に12角の石の所まで連れて(ひっぱって)行ってくれます。



で、これが12角の石。
一番上の写真で手前に写っている石でもあります。

見ての通り、結構大きい石です。

建築技術に関しては、
インカ人 >>> スペイン人 > 現在のペルー人
などとも言われてますが、インカの石組みのすごいところは、表面だけでなく奥までしっかり接しているところ。

線や点ではなく面で接しているので、大地震にあってもびくともしなかったのです。

剃刀の刃くらいは入るかなってところもありますが、この石組みの技術は一級品です。
多分、インカ人は皆まじめで、統制も取れていたのだと思います。



さてガイドに捕まると、12角の石だけでなく、ジャガーの石や13角の石にも案内してもらえます。
左がジャガーの石で、右が13角の石。

ジャガーの石は複数の石を組み合わせてジャガーになっているのだけど、わかりづらいので大まかに線をいれてみました。

後ろ足はもう少し後ろだったかも。
ちなみに後ろ足の付け根には、しっかりと男の象徴もついています。

13角の石は微妙ですね。
これって角?っていう曲線も含めて13角。

皆さんには何画に見えますか?

ペルー 火曜日なのに日曜市

2005-05-29 | ペルー
ピサックでは火・木・日に市が立ちます。
「ピサックの日曜市」として有名なので、昔は日曜日だけだったのでしょうが、今は観光客向けに週3日も市が立つのです。

チンチェーロの市は今でも観光化されていないという話を聞いたので、そっちを見に行こうとも思ったのですが、観光化されていないだけに、チンチェーロで市が立つのは日曜日だけ。

今日は火曜日というわけで、行き先は必然的にピサックとなったのでした。



さんざん観光地化されているという話を聞いたピサックの朝市。
果たしてその実態は?

確かに観光客が多いし、音楽CDやTシャツなどを売る観光客目当ての店も多いです。

でも食品を売っている辺りは地元っぽい感じもするし。
トルコやエジプトの市場と違い売り込みもしつこくないので、平和にウインドウショッピングが出来ます。
イスラム圏のスークでの買い物は駆け引きを駆使した気の置けない真剣勝負。
まぁ、それはそれで病みつきになるのですが。

僕はここでケーナを買おうと思ったのですが、音を出せず断念しました。
口笛を吹くようにっていいますが、僕はその口笛が吹けないので



世界中どこでもジュース絞り機はありますが、ペルーのオレンジ絞りはスペインのそれとは違います。
まず皮むき機で皮をむいてから、一個一個つぶします。
スペインでは全自動なのですが、ハンドメードって感じがしてグッドです。

左の写真は「皮むき、皮むき」と歌いながら皮むきをしているところを写真に撮らせてくれた陽気なおばさん。
遺跡から戻ってきたら買ってあげると約束したのですが、結局買ったのは右のおばあさんから。

遺跡から階段を降りきったところで売ってるなんて反則です。
やっぱり商売はシチュエーションが大事。

もっとも遺跡行く人は少数派。
市場の中心に陣取ってる皮むきおばさんの方が勝ち組なのですが。

ツアーだと買い物するだけの街ピサック。
クスコから近いので、バスに乗ってのんびりするのもいいかと思います。

ペルー ミニマチュピチュと言うなかれ

2005-05-27 | ペルー
アレキパから夜行バスに乗っていよいよクスコに到着です。
朝5時過ぎに到着、まだ早すぎたのでバスターミナルで少し休んで宿には6時にチェックイン。

クスコの標高は3400m。
コルカでの高山病の悪夢を繰り返さないためには、最初から動いてはいけないのですが。。。

学習能力の無い僕は8時前にはバスに乗ってピサックに向かっていました。
クスコからピサックまでは1時間弱。
窓から景色を見てるとあっという間です。

なぜこんなに急いでピサックに向かったかというと、その日が朝市の立つ日だったからです。
でも市の話は後回しにして、今回は街を見下ろす山の上にあるピサックの遺跡の話をします。
ついでにここでは実は使えない周遊チケットを買ったのですが、その使えない話もまた後日。

街から徒歩でも行けないことは無いのですが、今回は文明の力「タクシー」を使って山の上まで登り、あとは降りるだけのはずだった楽々コースを選択しました。

降りるだけなら、きっと高山病も大丈夫でしょう。

10ソレス(300円)もしたぼったくりタクシーに乗って山の上へ。
道はうねうねと蛇行しているので結構な距離です。

タクシーを降りて楽しいハイキング開始。
のはずでしたが、「あれれ上の方にも遺跡が見える」

どうやら一番上まで車で行けるわけではないようです。
もっともタクシーを降りた場所からの景色も絶景でしたし、下にも遺跡は広がっていたので、無理して一番上まで行く必要も無かったのですが、馬鹿と煙は高い所に登るもの
気がつくと急な階段をせっせと登ってました。

このピサックの遺跡は一部でミニマチュピチュとも呼ばれています。
確かに遺跡の中腹にある建築群(上の写真)などは、マチュピチュのまがい物のように見えなくもありません。



しかしこの遺跡にはこの遺跡の良さがあります。
聖なる谷に広がる田畑を一望できる景色の良さ。
広々とした開放感。
マチュピチュよりも柔かな感じで、心が安らぎます。

正直、行く前に写真で見すぎて意外性は無かったマチュピチュよりも、あまり期待してなかったピサックの方が、最初の感動は大きかったです。



一番上まで行ったら後は降りるだけなのですが、これが長い長い。
ひたすら階段を降りるの膝が笑ってきます。

そして高山病。
そう高山病は半日後にやってくるのです。

アレキパでチャージした酸素効果も無くなった午後、ついに奴がやってきました。

そしてこの後、僕は底なしの高山病地獄へと堕ちていったのでした。

ペルー 高い山に囲まれて

2005-05-26 | ペルー
アレキパの街は6000m級の山に囲まれてます。

恐らく呼んでるのは日本人だけだと思うけど、アレキパ富士と呼ばれているミスティ山
白いドレスという意味らしいチャチャーニ山
ピチュ=山なので、いわゆる「山々」という気合の入っていない名前のピチュピチュ山

せっかくだから、これらの山を一望したいと思うのが人の心。
狭い路地を抜け、いいビューポイントを探して街を歩き回りました。
標高2400mなら、さくさく歩けます。

山が見える場所はあったものの、なかなかこれといった場所も見つからず、少し歩きつかれたので、アレキパの観光名所の一つサンタ・カタリナ修道院に行ってみました。



まさに灯台下暗し。
建物の屋根に上れる階段があったので登ってみると、それこそグッドビューポイント

暖かい日差しの下、少しうとうとしながら幸せな時間を過ごしたのでした。



左がチャチャーニで、右がミスティ。
皆さんはどちらの山が好みですか?