シャハラには、部外者の車は入れません。
麓の村で、車を乗り換えるのですが、そこからが本当のハイライト。
上の写真、どう見ても歩くための道に見えるけど、こんな道をランクルでがんがん進んでいくんです。
ランクルってすごい。
僕はホンダ党ですが、トヨタを見直しました。
ものすごい振動。
ものすごい埃。
そしてものすごい景色。
もう「すげーすげー」のオンパレードです。
あまりにも、「すげーすげー」言い過ぎて、なぜか松浦亜弥の歌を思い出してしまいました。
ともかく、そのくらいすごい所なんです。
シャハラへ向かうランクルはピックアップトラックタイプの旧型です。
シートなどなく、荷台にのって悪路を進みます。
サスペンションもスーパーハード。振動が脳天を直撃します。
消耗していく体力。いったいシャハラはどこ?
見渡せる全ての山の頂上には町があって、どれがシャハラだかわかりません。
上の写真もそんな名も無き町の一つ。
一面の段々畑、石組みの町。
この名も無き町でさえマチュピチュよりも高い場所にあるのです。
まさに見渡す限り、マチュピチュがいっぱい。
「マチュピチュで本当に人が暮らせたのか疑問だ」なんてことを言う人がいますが、ここに来れば十分暮らせることがわかります。
シャハラの周りの町では、当たり前のように人々が暮らしているのですから。
向かいの山の凹凸が(多分)シャハラ。
こんなすごい所なのに、シャハラは「世界遺産」には登録されていません。
でも僕は、下手に「世界遺産」になって、観光客が多くなってしまうよりは、今のままの方が良いと思います。
マチュピチュのように高い場料を払い、ゲートをくぐって入場する観光地では無く、ありのままの魅力あふれるシャハラ。
今も生きている天空の町。
イエメンに行くなら是非訪れて欲しい町なのです。