(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

北京 どこにでもあった場所

2005-10-01 | 中国

階段があったら登りたくなってしまう人なら避けて通れないのが鐘楼と鼓楼です。
この上からは北京の伝統的な民家・四合院が並ぶ胡同地区が見渡せます。

迷路のような路地を適当に散策すると、敷居の無い中国式トイレが残っていたり、突然お寺があらわれたりして飽きません。



元・明・清の三王朝に渡って整備されてきた伝統のあるこの街並みも、北京オリンピックに向けての再開発で姿を消そうとしています。

スペインのコルドバのメスキータをキリスト教の教会に改造したとき、カルロス5世はこの工事現場を見て、「世界のどこにでも有るような物を造るために、どこにも無い物を壊した」と嘆いたそうです。

もちろん新しいものが出来ていくことは悪いことではありません。
でも新しく作るものも、他とは違う中国らしさが残っているものであって欲しいと思います。



自転車が似合う胡同の路地。
ここもやがて自動車が縦横無尽に走る街になってしまうのでしょうか?

どこにでもある街並みは、今、どこにでもあった場所になろうとしているのです。


北京 「っぽい」場所

2005-09-27 | 中国
今日はBeijinglotusさんの北京生活日記にT.B.

行く前に自分の中で出来ていたイメージ。
そんな「っつぽい」場所。
僕が一番北京っぽいと思った場所が、大柵欄から琉璃廠にかけての街並みです。

もしかしたら、外国の人が日本のことを芸者・富士山・腹切りなんて思ってるのと同レベルかも知れないけど、この街並みを見たときに「ああこれが中国だぁ」って思ったのです。



このあたりはなかなかブルジョアな場所でもあります。
僕が一番驚いたのは老舗の漢方薬局。

タツノオトシゴや、鹿の角の輪切り、朝鮮人参など超高級漢方薬がずらり。
「おお高い」と驚いて良く値札を見ると実は1g単価だったりします。

どんな人が買うんだろうと見ていると、カバンの中から札束単位でドカン!!
さすが中国は金持ちのスケールも違うなって感心したのでした。

北京 同じ漢字の国だから

2005-09-25 | 中国

数年前に行った北京旅行。

漢字を使う国なので、中国で筆談は有効なのですが、同じ漢字でも意外と意味がわからないことにも驚きました。

今日紹介する看板、漢字だけでもわかりますか?



ロッテリアの「ア」はどこに行ったのでしょう?



ピツ・ハット? 正直どこがハットなのかわかりません。



これは発音にかなり忠実なような気がします。



僕の大好きなキットカット

キットカット、キットカット、キッカット、キッカッ、キッコー、奇巧って感じでしょうか?

日本みたいに安易にカタカナに逃げたりしないで、漢字だけで真っ向勝負をしているところに元祖・漢字の国の意地を感じます。

北京 哀しい贅沢

2005-03-11 | 中国
北京郊外に位置する離宮 頤和園(いわえん)

アヘン戦争でイギリス軍に破壊されたあと、有名な西大后によって修復されました。
このときの修復費用に莫大な軍事費が流用されたため、国が弱体化し日清戦争に敗れたとも言われてます。
当時の日本みたいに軍事最優先主義が良かったかといえば、それはそれで違うような気がしますが。

では、国を傾けるほどの贅沢というのは、どんなもんなのでしょう。

プール付きの豪邸? そんなの小さい小さい。頤和園は湖付きです。
それも湖のほとりに建てたのでは無く人口の湖なのです。

湖には船。それでは豪華絢爛な絶対に沈まない石の船を作ってしまいましょう。

景色が綺麗な場所が欲しい。だったら湖を掘ったときの土で、山を作ってしまいましょう。

もうやりたい放題ですね。

そんな頤和園の片隅に江南の蘇州の街を模した蘇州街があります。
皇帝が庶民と一緒に運河で買い物なんてできません。
そこで、皇帝が買い物遊びをするために、なんと運河と街を離宮内に作ってしまったのです。

映画ラストエンペラーで、幼少の溥儀が、籠の中の蟋蟀(こおろぎ)に自分を思うシーンがありました。

どんなに浪費しても、哀しいかな、それは籠の中の贅沢
皇帝達が本当に欲しかった物はお金で買えたのでしょうか?



北京 伝統とモダンの競演

2005-02-25 | 中国
僕が北京に行ったのは2000年の春のこと。
もう4年前になってしまいました。

写真は北京駅前を走る人力車。
新しさと古さが両立している街。

あと4年で、北京でオリンピックが行われます。
それに向けた再開発で、古き北京は、どんどん消えていっているそうです。

北京にオリンピックの火がともるとき、
この街はどんな街になっているのでしょうか?