(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

ヨルダン わかりやすいローマ遺跡ジェラシュ

2006-04-15 | ヨルダン

天の川がはっきり見えるような満天の星空と、東京のような明るい空。
星座達を簡単に探し出せるのは、実は東京の空だったりします。

ヨルダンの首都アンマンからバスで一時間弱で行けるジェラシュには、非常に保存状態が良く見所も満載のローマ遺跡があります。

このジェラシュ、街としては規模が大きく無かったため、ローマの街造りの特徴が実にわかりやすいのです。

最初の例でいうと東京の空。



これはあくまでも僕のイメージですが、

政治に不満を持って、フォーラムに集まった群衆たちが、ついに爆発して、丘の上にある神殿へ押し寄せる。

なんてシーンがストレートに浮かんでくるのです。


塩野七生『ローマ人の物語』を読んだことのある人なら、なんとなくこのイメージってわかりませんか?



円形劇場があって、フォーラムがあって、円柱の並んだ道が丘の上の神殿まで続いている。
そんな僕のもってるローマの町のイメージにジャストミートしたのが、このジェラシュ。

「これ、わかる」と思った人、ヨルダンに行ったら是非ジェラシュにも寄ってみてください。

ジェラシュの柱は、ゆらゆらと揺れています。
目で見てもわからないけど、コインを根元に挟むと良くわかります。
少年ガイドが教えてくれると思うので、見逃さないようにしてくださいね。

ヨルダン レッドシーの端っこで

2005-07-17 | ヨルダン
暑い暑い休日。
今日は涼しげな写真をアップしてみます。

荒涼とした風景が広がるヨルダン。
そんなヨルダンにもがあるんです。

ヨルダン⇒中東⇒石油って連想で、石油タンクが並ぶ汚れた海を想像する人が僕の回りには多いのですが、この海はダイビングのメッカであるレッドシー(紅海)のはじに位置する綺麗な海です。

アンマンから岩のぺトラとワディ・ラムの砂漠を通ってアカバにたどり着いた僕は、ホテルにチェックインするとすぐ休憩もせずにロイヤルダイビングセンターに向かったのでした。



ロイヤルダイビングセンターがあるのは、サウジとの国境近く。
このダイビングセンターでは予約なしで飛び入りでも潜れるのです。

アンマンに戻るためのバスチケットを買ってから行ったので、午前のダイビングには間に合わず、潜れたのは午後の一本だけ
一緒に潜ったチェコ人が言うには、一本目の方が良かったみたいでちょっと残念でした。

それでも、干からびていた僕には、海の中は文字通りの楽園

暑い暑い休日。
今すぐ海に飛び込みたい。
そんな気分です。



ヨルダン 約束の地

2005-07-15 | ヨルダン
走れメロスという小説があります。
死をも恐れぬ友情の絆。
約束を守ることの大切さを教えてくれます。

「少年よ大志をいだけ」
有名なクラーク博士の言葉は、今の時代を生きる少年達にも受け継がれています。
そしてこれからも受け継がれていく事でしょう。

約束を守ること、教えを伝えて行くこと。
どちらも大切なことです。

しかし、この約束が数千年前の約束となると話はやっかいです。

と長い前置きの後に、ようやく本題に入りたいと思います。

今日の写真はモーゼ終焉の地として有名なネボ山。
荒野の先の死海の更に先のエルサレムを指差し、「見よ、あれが約束の地カナンだ」とモーゼがユダヤの民に伝えた場所です。

そして今なお殺し合いを続けるユダヤ人と、パレスチナ人。
この悲劇は数千年前に約束された運命なのでしょうか?


ヨルダン アカバで異文化コミュニケーション

2005-03-29 | ヨルダン
夕方アカバのホテルのルーフで僕は一人海を眺めていました。

ルーフというのは屋上のこと、ヨルダンは雨が少ないのでルーフで泊まることができるのです。
それが一番安いので、長期旅行の人の中には、宿泊はルーフ専門なんてツワモノもいます。

ちなみに僕は軟弱なので、リッチにシングルルームでした。

人のいない、一番見晴らしのいいところを見つけ、自分だけの世界に入っていると、従業員やってきて「何してるの?」と聞いてきました。
ここは駄目なのかな?と不安になりながら「夕陽を見てるんだ」と答える僕。
すると彼は、何も言わずにイスを持ってきてくれました。

日が沈むまで、しばし彼とコミュニケーション。
とはいえ、英語のほとんど話せないその従業員と、大学出とは思えない英語力の僕。
流暢なコミュニケーションとはいきません。

一つの事を伝えるのに四苦八苦。
これはもう会話というよりも連想ゲームでした。

しかし、伝えたいって気持ちがあれば通じ合うもの、どうにかこうにか意思が伝わり二人で笑顔
ふと気付くと、太陽は対岸のイスラエルへと沈もうとしています。

「楽しんでいってネ」と、そっとその場を去る従業員。
うんうん、わかってるじゃん。
彼のさりげない気配りに感動。

楽しかったヨルダンも残すところあと1日。

キングスハイウェイでの予期せぬヒッチハイク
最高だったペトラ
灼熱のワディ・ラム
ここアカバでのダイビング
色々な思い出が頭をめぐります。

そして、いつしか夕景は夜景へと変わっていくのでした。


※手前の暗いところがヨルダン。向かいの明るいところがイスラエル。

ヨルダン 紅い砂漠ワディ・ラム

2005-03-28 | ヨルダン
ぺトラを後にした僕は、ワディ・ラムと呼ばれる砂漠に向かいました。
ホテルで催しているランクルでまわる砂漠一泊ツアーに参加したのです。

砂漠というと砂丘が波打つように続いていく風景を思い浮かべるかも知れませんが、ここワディラムは砂漠地帯に大きな岩が転々としています。

ワディ・ラムの砂の色は赤。
岩山に登って見渡すと、まるで紅い海に、島が浮かんでいるように見えます。
よくラクダは砂漠の舟と呼ばれますが、この景色を見るとそれも納得です。

いうなれば、ここは陸の紅海。

風に吹き上げられ、岩の上に積もった砂は、まるで水のように指の間から流れ落ちます。
サラサラ、サラサラとすくっては流し、すくっては流し。
なぜか嬉しくて、何度も何度も繰り返してしまいました。



次第に影が長くなり、紅い砂漠が更に紅くそまるサンセット。
そして砂漠の夜がやってきます。
キャンプファイヤーの光を避けて、少し歩くと、そこには満天の星空。
炎天下、一緒にすごした人達との楽しい語らい。

本当にとっても楽しい砂漠ツアーでした。


ワディ・ラムから持ち帰った紅い砂。

この砂を見るといまでも思い出します。
燃えるような太陽を。
満天に星を散りばめた夜を。
寒さで目が覚めた朝を。

そして、たくさんの出会いを。