(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

ペルー ミニマチュピチュと言うなかれ

2005-05-27 | ペルー
アレキパから夜行バスに乗っていよいよクスコに到着です。
朝5時過ぎに到着、まだ早すぎたのでバスターミナルで少し休んで宿には6時にチェックイン。

クスコの標高は3400m。
コルカでの高山病の悪夢を繰り返さないためには、最初から動いてはいけないのですが。。。

学習能力の無い僕は8時前にはバスに乗ってピサックに向かっていました。
クスコからピサックまでは1時間弱。
窓から景色を見てるとあっという間です。

なぜこんなに急いでピサックに向かったかというと、その日が朝市の立つ日だったからです。
でも市の話は後回しにして、今回は街を見下ろす山の上にあるピサックの遺跡の話をします。
ついでにここでは実は使えない周遊チケットを買ったのですが、その使えない話もまた後日。

街から徒歩でも行けないことは無いのですが、今回は文明の力「タクシー」を使って山の上まで登り、あとは降りるだけのはずだった楽々コースを選択しました。

降りるだけなら、きっと高山病も大丈夫でしょう。

10ソレス(300円)もしたぼったくりタクシーに乗って山の上へ。
道はうねうねと蛇行しているので結構な距離です。

タクシーを降りて楽しいハイキング開始。
のはずでしたが、「あれれ上の方にも遺跡が見える」

どうやら一番上まで車で行けるわけではないようです。
もっともタクシーを降りた場所からの景色も絶景でしたし、下にも遺跡は広がっていたので、無理して一番上まで行く必要も無かったのですが、馬鹿と煙は高い所に登るもの
気がつくと急な階段をせっせと登ってました。

このピサックの遺跡は一部でミニマチュピチュとも呼ばれています。
確かに遺跡の中腹にある建築群(上の写真)などは、マチュピチュのまがい物のように見えなくもありません。



しかしこの遺跡にはこの遺跡の良さがあります。
聖なる谷に広がる田畑を一望できる景色の良さ。
広々とした開放感。
マチュピチュよりも柔かな感じで、心が安らぎます。

正直、行く前に写真で見すぎて意外性は無かったマチュピチュよりも、あまり期待してなかったピサックの方が、最初の感動は大きかったです。



一番上まで行ったら後は降りるだけなのですが、これが長い長い。
ひたすら階段を降りるの膝が笑ってきます。

そして高山病。
そう高山病は半日後にやってくるのです。

アレキパでチャージした酸素効果も無くなった午後、ついに奴がやってきました。

そしてこの後、僕は底なしの高山病地獄へと堕ちていったのでした。