(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

西表 沈まぬ太陽

2006-05-28 | 日本

西表で僕が泊まったのは、租内地区にある星砂荘。
よく言えば客に干渉しない、悪く言えば、それを言うのはやめておこう。

そんな星砂荘から10分ほど歩いたところに隠れ浜がある。
鏡のような水面に、ほど良い岩場。
僕は夕陽を見るならばここだと決めた。

しかしあいにくの曇り空。
肝心の太陽は水平線のはるか上で既に姿を消している。



模様付きの岩を見てヨルダンのぺトラを思い出したり、カニを追っかけたりしながら、その日は夕陽鑑賞はあきらめた。

また明日があるさと思っていたけど、
二日目は初日以上にどんよりとした雲、
三日目は雨、
そして最終日も・・・

隠れ浜に行くまでも無く、僕の西表はおしまい。

Good bye 西表。



帰りの飛行機の中、ふと窓の外を見ると、そこには太陽があった。
僕が雲の下で待ちわびていた太陽が、今ここにある。

この太陽が終われば、また日常が始まる。
旅の終わりに見る夕陽。

本当なら、あの隠れ浜で見たかった。
でもこれも天の贈り物だと思って、大事に受け取っておこう。


西表編は今回でひとまず終了です。
次回からは何を書こうかなぁ。

西表 てぇげぇなのは人間だけ?

2006-05-20 | 日本
これは2006年5月2日の出来事です

日没後まだ明るさが残る中、西表の国道を必死に歩く男が一人。
待ち合わせ時間は夜8時。
それまでに、絶対に待ち合わせ場所に到着しなければいけません。

その相手は、とっても時間に厳しいのです。
果たして間に合うのでしょうか?

そもそも「トンネルの一つ手前の道を左に行けば近道」だなんて予知能力が無いとわからないことにすら気づいてなかった僕が馬鹿でした。
結局遠回りすることになって、更にピンチ。

ぜぇぜぇ、はぁはぁ。
おお間に合った。

その距離5Km、我ながら良く頑張った。



道脇でチカチカ光っているヤエヤマホタルが今晩の待ち合わせ相手。
このホタルのオスは、8時10分ごろまでしか光ってくれません。

ホタルを見ていると、途中でぶち抜いたグループが追いついてきました。
追い抜いたときは、急いでいたので、気づかなかったのですが、よく見ると、同じダイブサービスで潜っているMさんの姿が。

彼女は3夜連続でホタルを見に行っていて、その知識はガイドなみ
実は僕がホタルを見に行こうと思ったのも、彼女から話を聞いたからなのです。



「ヤエヤマホタルが光るのをやめたあとは、キイロスジホタルの時間」
「下のほうで光っているのは幼虫です」

「幼虫はいつ成虫になるんですか?」

「メスは一生幼虫のまま(変態しない)なんです。オスだけ成虫になって、メスのところに飛んでいって交尾をします」

ガイドがいると心強いです。

↑の写真に写っているのはメス。
尾のあたりが、チカチカしてます。

オスがメスにアタックするのは、8時前後の30分弱。
ご対面から告白タイムまで30分。
まるでねるとん紅鯨団のようです。



帰り道、ムカデが多いからと言って、Mさんが泊まっている宿の人が心配して途中まで迎えに来てくれました。

右から左から、あちこちから出てくるムカデ君。しかも巨大。
そのあと陸ガニやコウモリも現れて、短い時間でしたが、西表の陸も少しだけ堪能できたのでした。

沖縄の人は、「てぇげぇ」な人が多いです。
料理の味付けもてぇげぇ、時間もてぇげぇ。

それなのに、沖縄のホタルは時間厳守。
ムカデも30分後にはいなくなってしまったそうです。

もしかして「てぇげぇなのは人間だけ?」

そんなことも考えてしまった西表の夜だったのでした。

西表 見ーつけた!!

2006-05-17 | 

海の中に潜む生物達。

先頭バッターはイソギンチャクカクレエビ。
水中のエビはとってもビューティフル。
エビふりゃあになってしまったエビとは一味違います。

あっ、捕まえて食べたりしてませんよ。このエビ。



続きましてはインドカエルウオの稚魚です。
この透明感はまさにゴースト。
ホラーと言うにはかわいすぎですが・・・



ペアで登場したのは、ガラスハゼ。
小さすぎてピントがあってません。
小指よりも遥かに小さいんですよ。



オチは、宿の近くのビーチで見つけたカニ君。
このカニ君の移動速度はめちゃくちゃ速いのですが、ある程度近づくと動くのをやめて固まってしまうのです。

保護色なんで動かなければ見つからないと思っているようですが、僕にはばればれ。

おかげですぐ近くで写真が撮れました。

何故か寄り目(笑


以上、海の中の生物+1
もっと地味ぃな色の方が見つかりにくい気がしますが、みんなとってもお洒落なのです。

西表 海中日の丸飛行隊

2006-05-14 | 

 編隊を組んで、飛び回る小さな水中のゼロファイター。
 この日の丸を付けた魚はネオンテンジクダイといいます。

 口の下辺りが妙に膨らんでいるのは、爆弾 もとい卵が入っているから。
 写真だとよくわかりませんね。
 口内保育と言って、テンジクダイのオスは、卵を自分の口の中で育てるのです。
 なんとその間は、断食。
 テンジクダイの家庭は、「旦那が子供の面倒を見てくれないのです 妻 28才」なんて問題とは無縁そうです。



↑の魚はニチリンダテハゼ。
ニチリン=日輪。

背びれに日輪を持つ綺麗な魚です。

色は違うけど、無理やり日の丸つながりってことで。



最後はマンジュイシモチ。
こちらは体中に日の丸が。

イシモチといえば、一番上のネオンテンジクダイもイシモチ系。
魚屋さんで売っているイシモチは地味ぃ~な魚ですが、仲間にはこんなに派手なやつがたくさんいるのです。

大物狙いもいいけど、こんな小さな命を観察してみるのも面白いです。
ちゃんと見つけて見せてくれるガイドさんに感謝。