スペイン料理と言えばパエリアです。
というか僕はパエリアくらいしか知りませんでした。
スペインに行ったら、一度はパエリアを食べるぞと気合入れていたのですが、下調べをしていると「パエリアは通常二人分からの注文となり。。。」という文字が目に飛び込んできました。
どうも一人旅でパエリアを食べるのは結構大変みたいなのです。
仕方ない、もし二人分しか無かったら適当に誰か誘ってみよう。
「ねぇ僕とパエリアしませんか?」
怪しい、怪しすぎます。
きっとこんな怪しい誘いにほいほいついて来るような警戒心の無い人は、マドリッドあたりで騙されて睡眠薬でも飲まされてることでしょう。
結局一人分でも注文できるお店でパエリアにありつくことは出来たのですが、旅行中はその1回だけしか食べませんでした。
パエリアの本場はバレンシア。地域色の強いスペインではそれ以外の地域は外国みたいなものです。
アンダルシアのパエリアなんて本場もんでも何でも無いのです、しかも観光地のそばにあるレストランの前には必ずパエリアの写真が貼ってある立て看板があるのですが、それがどこも同じ。
きっとどこか一括で材料等を手配する業者でもいるのでしょう。
すっかり観光客(日本人?)むけの料理になってしまっているパエリアに僕のパエリア熱は醒めてしまいました。
じゃぁもっとちゃんとしたパエリア専門店で食べればと思うかも知れません。
でもパエリアってそんな高級な料理なのかな?と疑問に思うのです。
これは僕の思い込みですが、もともとは気の利いたレストランで食べるようなものではなく、バレンシアの民家で、家族が食卓を囲んで、みんなで取り分けながら楽しく食べていたものでは無いかと思うのです。
そうです。料理にもTPOがあるのです。
いつか僕が家庭を持って家族旅行でスペインに行ける機会があったら、バレンシアの田舎の極々ありふれたレストランで、みんなで和気藹々とパエリアしてみたいと思います。
そんな日が早く来るといいなぁ。