ひろし君の読書や旅日記

昨日より今日が少しは面白くなるかな て思って

リベルタンゴを巡る

2018-01-17 17:52:49 | 日記
岩瀬うららさんのチェロ演奏を聞いて感銘を受けて、僕の「リベルタンゴ」を巡る旅は始まりました。ご存知の様にリベルタンゴは、1974年にアルゼンチンのアストル・ピアソラが作曲しました。
この1974年前後は、世界的に激動の時代でした。1973年1月にはアメリカが、ベトナム戦争から撤退を始めました。またこの年の9月には、アルゼンチンの隣のチリではピノチェトによる軍事クーデターが起こり数万人にわたる市民の殺害が行われました。
激しい時代だったのだと思います。そんな時代にリベル=自由と名付けるタンゴは、その激しさにテーマが有るのではないかと、勝手に思い込みをしながらアコーディオンのcoba,チェロのヨーヨーマ、ヴァイオリンの葉加瀬太郎などを聞きました。
でも、一番僕の心に響たのは、寺井尚子のヴァイオリンの演奏でした。あの彼女の情熱的で激しい演奏は、1969年1月の曇り空の中をひらひらと、時計台から落ちて行く火炎瓶を喚起させてくれます。
機会があれば、是非一度お聞きください。

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