令和3年度の「年間文学講座」が、終わりました。今年は、コロナの影響で予定が延期されたり中止されたりしてかなり気持ちを砕かれたシーズンでした。予定としては全8回で、テーマは「ジャンルを超える文学の可能性」でした。
テーマに付いて思う事
今年の講師は、山梨県立大学の大村梓で昨年までの講師とは違いました。どんなふうにジャンルを超えて行くのか、初めは楽しみでした。しかし、何回か話を聞いて行くと「ジャンルを超える文学」と言うより、「文学の社会学的な分析」と言う内容だという感じがしました。それぞれの回の副題が、谷崎潤一郎の回では「文学作品に描かれる消費社会像」であり、川端康成の回では「文学作品に描かれる都市」と言う感じです。この様なテーマの設定は、文学をその作品の中から読み解いていく事をしません。作品の時代状況的な捉え方ですので、作品の対他的活用の一例と言う様な事と言えます。文学館でやる様な文学作品の読み解きではないように思います。
そんな訳で、今回の「年間文学講座」は、あまり得るものがなく簡単に言えばつまらないと思いました。来季の講座に期待したいと思います。
テーマに付いて思う事
今年の講師は、山梨県立大学の大村梓で昨年までの講師とは違いました。どんなふうにジャンルを超えて行くのか、初めは楽しみでした。しかし、何回か話を聞いて行くと「ジャンルを超える文学」と言うより、「文学の社会学的な分析」と言う内容だという感じがしました。それぞれの回の副題が、谷崎潤一郎の回では「文学作品に描かれる消費社会像」であり、川端康成の回では「文学作品に描かれる都市」と言う感じです。この様なテーマの設定は、文学をその作品の中から読み解いていく事をしません。作品の時代状況的な捉え方ですので、作品の対他的活用の一例と言う様な事と言えます。文学館でやる様な文学作品の読み解きではないように思います。
そんな訳で、今回の「年間文学講座」は、あまり得るものがなく簡単に言えばつまらないと思いました。来季の講座に期待したいと思います。