ひろし君の読書や旅日記

昨日より今日が少しは面白くなるかな て思って

山梨県立文学館の文学講座はつまらなかった

2022-02-27 17:25:07 | 読書感想
令和3年度の「年間文学講座」が、終わりました。今年は、コロナの影響で予定が延期されたり中止されたりしてかなり気持ちを砕かれたシーズンでした。予定としては全8回で、テーマは「ジャンルを超える文学の可能性」でした。
     テーマに付いて思う事
今年の講師は、山梨県立大学の大村梓で昨年までの講師とは違いました。どんなふうにジャンルを超えて行くのか、初めは楽しみでした。しかし、何回か話を聞いて行くと「ジャンルを超える文学」と言うより、「文学の社会学的な分析」と言う内容だという感じがしました。それぞれの回の副題が、谷崎潤一郎の回では「文学作品に描かれる消費社会像」であり、川端康成の回では「文学作品に描かれる都市」と言う感じです。この様なテーマの設定は、文学をその作品の中から読み解いていく事をしません。作品の時代状況的な捉え方ですので、作品の対他的活用の一例と言う様な事と言えます。文学館でやる様な文学作品の読み解きではないように思います。

そんな訳で、今回の「年間文学講座」は、あまり得るものがなく簡単に言えばつまらないと思いました。来季の講座に期待したいと思います。

山梨県郊外の町で公共事業の行き詰まりをみる

2022-02-12 17:14:57 | 日記
この何年間か、仕事の関係で山梨県甲府市に隣接している韮崎市を車で走っています。そんな毎日の仕事で接する、この地域での公共事業の行き詰まりの様子を、素人の感想として書きます。
     山梨県の少子高齢化は加速している
全国的な少子高齢化の傾向に比べても、山梨県の傾向は加速しています。高齢化では、2021年4月で65歳以上の比率は全国平均の28.9%より2ポイント高い30.8%となっています。また人口の減少も止まらず、令和2年で5年前と比べて2.9%減少しています。このペースは、10年経つと6%にもなってしまうという事です。県内でも韮崎市のような郊外の減少率は、5.2%とさらに激しくなります。10年経つと10%以上もの人口減少になる事が予想されています。韮崎市の中心から更に町の周辺に行くと、点在する廃屋や80歳過ぎの世帯を多く見ます。しかし、国や市の行政がこの様な状況に積極的な対策を講じていると、ほとんど聞きません。
    しかし、この様な所でも公共事業は進みます
一方では、廃屋と高齢者が散在している地域でも、多額の税金が下水道工事などに投下されています。現地に行くと高齢の方の世帯では、個人の負担の事も含めて「お上の沙汰には逆らえない」的などうしよもない諦め感を強く感じます。何十年も前の発想でこの様な公共事業を推し進めて、現在の少子化問題への取り組みは置き去りにされているのを見ると、この国の加速する衰退を強く感じてしまいます。

この様な分野には、全くの素人ですが賢明な方向に向かっていく事を望むばかりです。でも、無理ですかね。