先日、知人と映画を観に行きました。題名は『主戦場』といいます。この映画は先日川崎市の「kawasakiしんゆり映画祭」で、市側からのクレームによって一時上映中断に追い込まれました。しかし、是枝監督などの抗議によって上映を、行うことが出来たという経過を経ています。内容は、従軍慰安婦を巡る日本・韓国そしてアメリカでの現在の論争をドキュメンタリーとして描いています。監督は、日系アメリカ人のミキ・デザキです。この様な政治的に微妙な作品の上映を、山梨市が良く認めたなと、フト思いました。何故なら、山梨市は2014年に上野千鶴子の講演に付いて決まっていたのに、中止させようとした事が有るからです。でも、調べると当時と市長が変わっているから、今回は大丈夫だったのでしょうか?山梨市民会館ホールの440以上の席の8割以上の入りで、かなりの盛況と言えると思います。
従軍慰安婦なんていなかった、との主張
この映画『主戦場』の主要なテーマは、第二次大戦の日本軍に従軍慰安婦が軍が関与する形でいたのか?ということです。この事に関しての政府の公式の見解は、1993年8月に内閣官房長官河野洋平が次のように述べています。「慰安婦の募集については軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も甘言・強圧による等本人の意思に反して集められた事例が数多くあり、更に官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった」と述べています。現在まで、日本の政府はこの談話を明確には否定していません。しかし、映画の中では自民党の国会議員の杉田水脈や藤岡信勝・櫻井よしこなどは「あれは職業としての売春婦で給料を貰っていた」とか「慰安婦が20万人もいたと嘘ばかり言っている」と、反論して従軍慰安婦の存在を否定しています。
この従軍慰安婦の問題に付いては、是非とも朴裕河の「帝国の慰安婦」をお読み下さい。歴史的な事柄を丹念に検証するだけでなく、現在に至る経過を著者朴裕河の言葉を借りると「歴史歪曲願望」に抗して描いています。韓国内では、この本は2014年に出版差し止め、2015年には名誉毀損の訴えをされて裁判で著者が敗訴しています。右や左と関係なく「歴史修正主義者」は、どこの国にもいて事実を歪曲しようとしているのです。
事実を言い続けるのは凄い
様々な誹謗や心無い中傷に抗して、それでも事実を言い続けている人を見ると、本当に凄いと思います。最近では安倍のお友達の元TBS社員・山口による伊藤詩織に対するレイプ事件などが有ります。伊藤詩織の口を封じるために、安倍応援団の人々は、「彼女は噓つきの常習犯」とか「山口にハニートラップを」などと攻撃をしています。
歴史的な問題についての解説では、山崎雅弘の「歴史戦と思想戦」がお勧めです。歴史的な事件の現場に取材したり、歴史的な経過を解きほぐして「歴史修正主義」の過ちを正しています。
一本の映画から、色々と考えさせられる年の瀬でした。
従軍慰安婦なんていなかった、との主張
この映画『主戦場』の主要なテーマは、第二次大戦の日本軍に従軍慰安婦が軍が関与する形でいたのか?ということです。この事に関しての政府の公式の見解は、1993年8月に内閣官房長官河野洋平が次のように述べています。「慰安婦の募集については軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も甘言・強圧による等本人の意思に反して集められた事例が数多くあり、更に官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった」と述べています。現在まで、日本の政府はこの談話を明確には否定していません。しかし、映画の中では自民党の国会議員の杉田水脈や藤岡信勝・櫻井よしこなどは「あれは職業としての売春婦で給料を貰っていた」とか「慰安婦が20万人もいたと嘘ばかり言っている」と、反論して従軍慰安婦の存在を否定しています。
この従軍慰安婦の問題に付いては、是非とも朴裕河の「帝国の慰安婦」をお読み下さい。歴史的な事柄を丹念に検証するだけでなく、現在に至る経過を著者朴裕河の言葉を借りると「歴史歪曲願望」に抗して描いています。韓国内では、この本は2014年に出版差し止め、2015年には名誉毀損の訴えをされて裁判で著者が敗訴しています。右や左と関係なく「歴史修正主義者」は、どこの国にもいて事実を歪曲しようとしているのです。
事実を言い続けるのは凄い
様々な誹謗や心無い中傷に抗して、それでも事実を言い続けている人を見ると、本当に凄いと思います。最近では安倍のお友達の元TBS社員・山口による伊藤詩織に対するレイプ事件などが有ります。伊藤詩織の口を封じるために、安倍応援団の人々は、「彼女は噓つきの常習犯」とか「山口にハニートラップを」などと攻撃をしています。
歴史的な問題についての解説では、山崎雅弘の「歴史戦と思想戦」がお勧めです。歴史的な事件の現場に取材したり、歴史的な経過を解きほぐして「歴史修正主義」の過ちを正しています。
一本の映画から、色々と考えさせられる年の瀬でした。