Heart Forest

日常生活の中でちいさな楽しみを探して行きます。

心のエネルギーの行方

2017-06-09 17:50:51 | 読書
こんにちは。エルです。


昨日ちらっと紹介したケン・リュウ『紙の動物園』刺さりました。

子供の頃はたぶんエネルギーは大きいし、現実と非現実を分けて考えなくても良い時間があるしで

黄金時代だな~と思います。


自分の場合は小学校に上がったとたんに冷たいまなざしやしゃっちょこばったキソクにがんじがらめになるのでしたが…。

この『紙の動物園』はT・ウィリアムズ『ガラスの動物園』の影響があるらしく、そちらを読まずに来た(戯曲読むの面倒)エルにはわからんですが。


著者はアメリカ在住の中国人。

ふっと、春にお世話になった台湾人家族のことを思いました。台湾で一番難しい大学を首席で卒業し、現在アメリカで仕事をしていて、グリーン・カードを取得するための手続きでいったん故郷に帰国していた若い女性。

その弟さんも資格取得のために京都大学に留学する準備中でした。

優秀な彼らも『紙の動物園』の主人公のように「つりあがった目」などと揶揄されるのかしら。


いやいやそんな枝葉末節よりも父が「カタログ」で買った母親の愛情が美しいです。

愛情のエネルギーなのか、子供の心の力なのか、生き生きとした動物たちを私もほしいと思いました。

読み終えた後、読み返すよりも頭の中で何度も反芻してしまう物語でした。



今日の良いこと・暖かでほっとしました。空も雲も綺麗でした。真夏の抜けるような青空よりは控えめで好きだな。
今日は満月ですね。大切な人のために祈る習慣がある方もいらっしゃるでしょう。いつもより自分は穏やかに過ごせたと思います。


オフィーリアかニュードーンという名前の薔薇。ジュリエットは「薔薇は他の名前で呼んでも薔薇の香りがする」と言いましたがどっちも薔薇の名前。



皆様に幸運を!
コメント
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