その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(掬い投げ)

2009-11-12 23:03:02 | 四十八手
夢屋四十八手、本日の決まり手は『掬い投げ(すくいなげ)』であります。
押し、寄りの得意な力士が出足鋭く一気の寄り、しかし腰高で強引な寄り身の場合、相手の勢いを利用しながら、受け手は身体を開き「すくい投げ」。これが見事に決まれば、形勢逆転の技となる訳ですが…。
さて、国では「行政刷新会議」による国営事業の洗い出し作業が行われておりますが、「無駄を省いて、スリムなボディに…。」などと言うと、まるでどちらかのダイエット企業のキャッチコピーにも思えます。予算査定作業などというものは、当事者は必要であると信じ込んでおりますし、査定側は、とにかく削りたい一心で臨みますから、所詮議論が噛み合うはずもない。したがって、どちらの土俵で相撲を取るかで、大方の勝敗は決してしまうのが通例です。削られる側は、予算削減(事業中止)が自己否定につながる訳ですから、本来なら徹底抗戦を仕掛けたいところですが、今回ばかりは、対象事業は、刷新会議事務局側の一方的な聞き取りに終始しているようです。
           
この先、立ち行かない場合は、我が家の畑の『旗本退屈カエル』にご登場願いましょう。「天下御免の向こう創(きず)…パッ!」とは、早乙女主水之介(さおとめもんどのすけ)の決め台詞でありますが、向こう創は、武士の勲章であります。決して敵に背を向けて逃げることなく、不利な戦でも相手に対峙し戦って来たことの証な訳ですから。
国家とは、治安を維持するために「警察国家」が形成され、民を取り締まるために「刑法」が成立し、対象刑罰の均一化が図られる…それ以降は、公金などと言ってはみても所詮他人の金、上意下達の国家行政ですから、無駄や不適切な支出が生じて当り前の世界でしょう。国民幸福追求のための施策は、いつの間にか、ひと摘みの官僚の幸福追求に変節しているとすれば、ここいらで『旗本退屈カエル』にバッサバッサと切り捨てて頂くのもひとつの方法でしょう…^^;
僅か一週間…集中議論などと言いますが、何の根拠もなく得意に腰高で攻め込みますと、巧みな官僚の『掬い投げ』を喰らうことにはなりますまいか。ましてや、対象外事業が、行政刷新会議のお墨付きを得たなどと、また、勝手に判断されても困りものなのですが…。
たまには、天下国家を話題にする退屈な、本日の「夢屋」でありました。

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