ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

引退犬ニッキーが火葬にふされました

2017年01月26日 | 日記

ニッキーが火葬にふされました。


 1月二十一日に永眠したニッキーは今日の午後火葬にふされました

 ニッキーは一昨年の11月9日に引退犬となってから 横浜市都築久野Y君の家に引き取られた。
 幼稚園の年中組の女児児と 今は小学一年生とになった男児の二人の子供のいるファミリーだ。
 ファミリー全員でニッキーを受け入れるかどうかを話し合い、その結果受け入れたが、長男が犬アレルギーとのことで 最初は心配した。
 しかし、生活の中で 長男のアレルギーは出なくなり、とても中野さを強くすることになった。
 ニッキーが来たことで、共通の話題も笛、家の中は いつも 笑いが満ち溢れた。

 ニッキーは毎朝 散歩をしてもらえるし、若いペット犬と走り回ったり、サッカーの真似事をしたり 大いに手足を伸ばして日々を楽しんでいた。

 そんなある日、ママがニッキーの目の異変に気づき、結果は 急逝骨髄性白血病 と診断された。
 それから 3ヶ月、奇蹟を待ち望んだが叶わなかった。

 そして 1月二十一日 遂に帰らぬ旅痔についた。

 大の上に安置されたニッキーに沢山のお花を手向けた。子供達はお手紙を書いた。
 おかあさんは 心を込めて なでた。

 遺体を焼くのに約2時間かかった。その間、待合室ではニッキーのエピソードで話は盛り上がった。多くの人を引き付け、多くの人を愛し、愛された。
 ニッキーの母親のヂーナも駆けつけてくれた。
 ここで 今のジャネットはニッキーの姪に当たることが判明。
 ヂーナは繁殖犬として5回出産して 38等のパピーを産んだそうだ。ジャネットのおとうさんのマルはヂーナの子供だって。だから ジャネットはヂーナの孫だ。
 すごいよね。38頭から殖えた一族は 何頭までヂーナ一族の数を増やしているのだろう

 
 あがってきたお骨は職員さんの手で見事な形になっており その姿も美しかった。
 大きな白い骨壷は 結構上まで骨で埋まっていた。

 おかあさんは 天国にいるお父さんのために小さな骨片を貰ってきて、遺影の後ろに貼り付けた。

 こうして 見事な一頭の盲導犬の引退犬が 天国に旅立った。

 これからは ニッキーは神様に導かれて 迷うことなく 大好きだったニッキーのお父さんのところに行く。
ニッキー。ありがとう。お陰で素敵な人生を遅らせてもらったことを心から感謝。
 

 さて 今日のジャネットはどのようであったか。
 それは大人しく、静かに火葬の全てを見守ってくれた。。くんくんすることもなく、みんながほめちぎってくれた。ジャネットも大分、大人になったのかな。